←100の質問topへ
回答「金沢工業大学・OB(元翼班、01〜03)さんの場合」
2004 3/25に回答を頂きました。

■Q1:あなたの名前を教えてください。
・山本 博之

■Q2:あなたの現在の職業を教えてください。
・ 機体班(主に主翼)、デザイン担当

■Q3:あなたの所属していたチーム名を教えてください。
・金沢工業大学夢考房人力飛行機プロジェクト
・・・長いので、「KIT WINGS」


■Q4:チームの本拠地はどこですか?
・石川県金沢市

■Q5:あなたの活動していた年を教えてください。
・02年〜今も

■Q6:人力プロペラ機・滑空機(鳥コン分類)のどちらを製作していましたか?
・人力プロペラ機

■Q7:もう一方の部門と比較したときの自分の部門の特徴を教えてください。
・飛行距離の長さ

■Q8:あなたの作った機体の名前を教えてください。
・02年「Plus」、03年「AVAN」、04年「ARROW」

■Q9:機体名の由来は?
・矢のように飛んでほしい、うちの機体が矢のような形だから・・・とか

■Q10:あなたの製作していたパート(役割・班)はどこですか?
・機体班

■Q11:そこは、どんなことをするパートですか?
・翼の製作一般、コクピット製作

■Q12:そのパートで、あなたはどんな作業をしていましたか?(具体的に)
・翼のリブ製作、前縁部材の製作、チ−フになってからは、それらの管理も。

■Q13:なぜ、そのパートに所属したのですか?
・右も左もわからないときに、先輩にひきずりこまれた。

■Q14:自分のパートの魅力を。
・デカイこと。やっぱ飛行機とぶには、主翼でしょう。

■Q15:それ以外に、特定の仕事を何かしていましたか?
・ポスターの製作とか、デザイン一般。最近だけど。

■Q16:製作の中で1番得意な作業はなんですか?(内容がわかるように)
・リブ製作

■Q17:1番苦手な作業はなんですか?
・金属加工(1人では自信がない。ってか建築学科にやらせるな)。

■Q18:製作の中で1番好きだった作業は?(理由も添えて)
・リブ抜き(ニクロム線と対話できるから)。

■Q19:1番嫌いな作業は?
・ハンドレイアップ(かゆい、思い通りいかない)。

■Q20:製作の中で1番大変だと思える作業は?(理由も添えて)
・翼の組上げ(細かい)

■Q21:1番楽な作業は?
・リブ抜き(少なくとも体力はあまり使わない)。

■Q22:製作では何に1番気を使ってましたか?
・精度と時間との関係。妥協すべきか遅れてもいいから作り直すか・・・

■Q23:自分のパートが他のパートより優れていると思うところは?
・飛行機の大部分を受け持っていること。

■Q24:自分のパートが他のパートより劣っているかも、と思うところは?
・いい加減。数値化が難しい所がある。

■Q25:製作はどんな環境の場所でやっていましたか?
・夢考房41,26。環境は他に比べてかなりよいと思う。

■Q26:もし、望みどおりの場所・設備で製作場所を用意してくれることになったら、どんな製作場所にしたいですか?
・今の環境を維持した上でもっと広いところ。専用の倉庫がないため。

■Q27:機体製作開始から大会出場までかかった費用はいくらくらいですか?
・200万前後

■Q28:その点についての感想を。
・予算における桁の金額の割合が多すぎる。

■Q29:機体製作にかかった期間はどれくらいですか?
・設計含めないと4〜5ケ月ぐらい?

■Q30:その点についての感想を。
・もっと効率化可能だ!!

■Q31:部費はいくらぐらいですか?
・ない

■Q32:その点についての感想を。
・ノーコメント

■Q33:試験飛行はどんな環境の場所でやっていましたか?
・飛騨エアパーク

■Q34:試験飛行についての感想を。
・ちと遠いかな。あと山の上だから天候が安定しないのが難。

■Q35:試験飛行で1番印象に残っている場面を教えてください。
・クラッシュ!! ・・・詳しく聞いちゃイヤン。

■Q36:試験飛行では何に1番気を使ってましたか?
・翼が地面にすらないように

■Q37:試験飛行で1番辛かったことを教えてください。
・やっぱりクラッシュ!!


■Q38:鳥人間コンテストには何回参加しましたか?
・2回(02,03年度)

■Q39:大会に出場した感想を。
・とにかく熱い。いろいろインスパイアされる場所。ある意味聖地。

■Q40:自チームの大会での結果について感想を。
・情けない。

■Q41:大会の中で、1番感動したシーンを教えてください。
・02年度のチーム最長記録を更新したフライト。

■Q42:大会の中で1番辛かったことはなんですか?
・03年度の上位陣の記録。どんどん置いていかれる・・・。今に見てろ!!

■Q43:琵琶湖まで、機体はどうやって運搬しましたか?
・トラック

■Q44:琵琶湖に行くまで、どれくらいの時間がかかりましたか?
・4〜5時間ぐらいかな。

■Q45:印象に残っている大会はいつですか?(理由も添えて)
・03年度。悔しくてたまらなかった。

■Q46:印象に残っている、他チームの機体はどれですか?(理由も添えて)
・02年の東工大の機体。

■Q47:正直なところ、大会に対する不満は何かありますか?
・選考基準をはっきりしてほしい。何で選ばれたのか、何で落ちたのか解らない。

■Q48:大会参加者として、運営に対する要望はありますか?
・機体の引き上げを慎重にやってほしい。

■Q49:琵琶湖での大会観戦者として、運営に対する要望はありますか?
・観戦席の位置が不親切だと思う。

■Q50:大会で、出場する以外に他の仕事ができるとしたら、何をしたいですか?
(例えば司会がやりたいとか、審判とか解説など。)
・出場審査。どんな機体があるか、じっくり見たい。

■Q51:逆に、絶対やりたくない仕事はありますか?
・プラットホーム上のスタッフ。恨み買うだけ。

■Q52:機体の中で1番お気に入りの部分は?(理由も添えて)
・ギアボックス。

■Q53:自チームの機体について、あそこはウチが1番!と思う部分は?
・二重反転プロペラ。比べようがない。

■Q54:逆に、あそこは失敗したなぁと思う部分は?
・主翼。過去最低の出来だった。

■Q55:あなたは他チームをどう意識していますか?
・敵。いい手本。友人になれたらいいな〜

■Q56:他チームにこっそり教える、自チームの大会での裏話があれば。
・うちのパイロットが間違えて他チームの部品を拾ってきた。同じ「〜工業大学」だから似てるんだもん。

■Q57:視聴者にこっそり教える、出場者の大会での裏話があれば。
・機体の組上げのときは、みんなすごいことになってます。こわい。

■Q58:琵琶湖の水を使って、「浸かる・顔を洗う・飲む」。どこまでならやれますか?
・顔を洗う。浸かって古傷が化膿した人がいます。

■Q59:もし、琵琶湖以外の場所で大会を行うとしたら、どこがいいと思いますか?
・えー、諏訪湖かな。何となく

■Q60:次の大会では、どの芸能人に出てきて欲しいですか?
・渡辺謙。大空のサムライ(私たちのこと)を生で解説してほしい。

■Q61:番組編集・放送の点で何か意見はありますか?
・番組放送時間の拡大を是非!!

■Q62:番組編集者になったつもりで、視聴率を上げるアイデアを出してください。
・もっと出場者の裏側を紹介してみては?

■Q63:もし、人力飛行機を製作して鳥人間コンテストに出場するという育成型ゲームが発売されたらどう思いますか?
・中古なら買う。すぐには買わない。そんな暇あったら、作業する。

■Q64:鳥人間コンテストの社会的意義は何だと思いますか?
・飛行機に限らず0からモノづくりを行う難しさとすばらしさを実感できる。
一つのことをやるには、技術よりも大切なモノがあるということがわかる。


■Q65:もし、現役中に鳥人間コンテストがなくなったらどうしますか?
・自分たちだけで飛ばし続ける。元々、私たちは大会に出ることが目的ではないので。


■Q66:自分が所属していたチームについての感想を。
・モノを作る以前のチーム。欠けているモノが多すぎる。

■Q67:あなたは何をモットーに活動していましたか?
・「愛・超二重反転・先尾翼」

■Q68:外部の人に教えたい、自チームの1番の魅力は?
・世界中見渡しても、ここでしかこの形式の機体は作っていません!!

■Q69:製作に必要な要素としては、大きく「時間・お金・人手・設備&場所」だと思うのですが、その中でどれが1番重要だと思いますか?
・人手。というか人材。これに尽きる。

■Q70:では、その中でどれが1番不足していたと思いますか?
・人手。

■Q71:さらに、それら以外で重要な要素があれば。
・意欲とか精神的なもの。

■Q72:製作以外の活動で1番面白かったことは?
・鳥コン。あとは飲み会かな。

■Q73:自分の代の活動で、1番大変そうに見えたパートはどこですか?
・駆動系

■Q74:自分の代の機体を見て、1番改善の余地のある部分はどこですか?
・翼一般

■Q75:自分が活動していた中で、1番大変だった時期は?
・03年の3〜5月。

■Q76:自分が遭遇した、自チームで1番のトラブルは?
・工程が予定より大幅に遅れたこと。

■Q77:今だからこそ、自分の代のチームのメンバーに一言。
・みんな、冷めてるよね。

■Q78:この業界に入った理由を教えてください。
・建築以外のことをやりたかった。
あとかっこよかったから


■Q79:この業界に入ってよかったと思うことは?
・視野が広くなった。経験をつめた。

■Q80:逆に失敗したなぁと思うことは?
・人が送っている大学生活とは違うこと。楽しそうに見える。

■Q81:この業界に入って得たと思うものは?
・経験、人のつながり。

■Q82:逆に失ったと思うものは?
・趣味、自分の時間。

■Q83:あなたは、この活動とそれ以外の生活を両立できたと思いますか?
・できていない。少なくとも今までは・・・。

■Q84:両立するコツは何かありますか?
・だれか教えて〜

■Q85:徹夜で作業するのと、朝早く来て作業するのとではどっちが辛かったですか?
・朝早くの方。徹夜は意外と大丈夫。午前0時を超えるとみんな壊れます。

■Q86:この業界に入らなかったら何をしていたと思いますか?
・剣道。高校のとき剣道部だった。

■Q87:この業界を通じて、将来役立てたいと思うことは?
・視野の広い建築家、もしくは技術者。

■Q88:あなたが思う、この業界での1番の魅力は?
・飛行機に限らず、動く物を作るのは楽しい。

■Q89:もし、また鳥人間コンテストに出るとしたらやってみたいことは?
・通常翼機がつくりたい

■Q90:もし、チーム所属当初に戻れるとしたら、どんなチームづくりにしたいですか?
・チーム方針をはっきりしたい

■Q91:今度はどのパートで作業してみたいですか?
・駆動系。かっこいい。

■Q92:これまでの鳥人間コンテストについての考えを聞かせてください。
・出るので精一杯ですよ〜

■Q93:今後の鳥人間コンテストについての考えを聞かせてください。
・旋回といっても八の字旋回で〜ポイントとか言うのも面白いかも。
今は、少しつらいですが。


■Q94:これまでの人力飛行機分野についての考えを聞かせてください。
・とにかく飛ぶことが中心ですよね、旋回性能とかともかく。
今見てみると飛行機の歴史と同じ道筋を歩んでるってカンジがする。


■Q95:今後の人力飛行機分野についての考えを聞かせてください。
・どちらかといえば遊戯性が強かったのが、距離中心になってきた。
でもさらに高みに行こうとすれば、やっぱり人と違ったことをしないと。
新しい試みが必要な時期なんじゃないのかな。


■Q96:これまでの鳥人間たちに一言。
・何も無いところから、ここまで道筋をつけるのはすごいと思う。

■Q97:これからの鳥人間たちに一言。
・これはノーコメント。私にもまだ先があるので・・・。

■Q98:鳥人間を応援してくださっている視聴者の方々にも一言。
・距離だけにとらわれないで、もっと他のところも見てほしいです。

■Q99:あなたにとって、鳥人間とは?
・大学生活そのもの。

■Q100:最後に何かあれば。
・今年こそ1キロ越えるぞ。

どうも長い時間、たくさんの質問に回答していただきありがとうございました。

←100の質問topへ