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回答「広島大学Hues・設計(02〜)さんの場合」
2004 3/22に回答を頂きました。
■Q1:あなたの名前を教えてください。
・渡部 雅晃です。 HNもそれです。
■Q2:あなたの現在の職業を教えてください。
・基本設計、詳細設計。
機体全機での空力解析、プロペラ設計、HP管理者(更新ほとんどしてないです すみません)。
実は駆動設計、駆動製作がメインです。
得意なのはフライス盤と旋盤、NCはチョコッと。機械の説明は省略で。
■Q3:あなたの所属していたチーム名を教えてください。
・広島大学HUESです。 Hiroshima University Engineering Systemの頭文字からきてます。
■Q4:チームの本拠地はどこですか?
・広島大学です。 東広島市に移転してから、場所的に広島大学かどうか微妙です。
■Q5:あなたの活動していた年を教えてください。
・今現在で2年間です。
■Q6:人力プロペラ機・滑空機(鳥コン分類)のどちらを製作していましたか?
・人力プロペラ部門に、参加してます。
■Q7:もう一方の部門と比較したときの自分の部門の特徴を教えてください。
・それはもう あれがグルグル回ってることですね。アレが駆動がメインの部門ですね。
てか皆さん飛びすぎです・・・
■Q8:あなたの作った機体の名前を教えてください。
・Hues1.0 Hues2.0です
■Q9:機体名の由来は?
・そのままバージョンがさり気なく上がっていきました。
■Q10:あなたの製作していたパート(役割・班)はどこですか?
・製作は主に駆動班です。
■Q11:そこは、どんなことをするパートですか?
・駆動部分を製作するパートです。駆動班は工場へ隔離されます。
他パートとの交流は皆無です(笑
■Q12:そのパートで、あなたはどんな作業をしていましたか?(具体的に)
・A5056系アルミ合金をマイクロの精度で削って仕上がり具合に自己満足に浸るパートです。
また失敗するとそれまでの集中力と時間が台無しになり。
憂鬱になります。結果的になりました。・・・・絶対なります。
■Q13:なぜ、そのパートに所属したのですか?
・旋盤・フライス盤が使えてしまったから。
そこにアルミがあるから。
旋盤が私を呼んでいる。
■Q14:自分のパートの魅力を。
・アルミのアクセサリーが作れます。たぶん。
細かい奴になれる。
今年は20kgfくらいの体積から削り落としました。
金属を扱うのはここだけ。
■Q15:それ以外に、特定の仕事を何かしていましたか?
・HP製作と、空力解析ですねぇ
言語は古いと思うかもしれませんががが、フォートランです。
ホムペ以外にポスター製作、他にもあった気がします。
■Q16:製作の中で1番得意な作業はなんですか?(内容がわかるように)
・製作より設計が得意です。詳細設計は色々取り決めしました。
しつこいようですが製作では 旋盤。
■Q17:1番苦手な作業はなんですか?
・スタイロフォームのスライス。
重力式を考案する前は、手動式だったのですが、何より苦痛なのが、ずっと同じ速度で押す この作業!
3枚くらい下ろした所で嫌になります。
■Q18:製作の中で1番好きだった作業は?(理由も添えて)
・大体全部好きですけど(スタイロスライス以外は)やっぱり駆動の組み立てですかね。
私たちのチームは双発といってプロペラが二個あるので。
通常の駆動とはシステムが違います。
組み立てて、回転する時がかなり感動物でした!
■Q19:1番嫌いな作業は?
・カーボンを削る作業。あ、CFRP作業もやってました そういえば。
蚊に刺されるよりカーボンでかぶれる方が嫌。
■Q20:製作の中で1番大変だと思える作業は?(理由も添えて)
・やっぱりスタイロスライス。大変じゃないけどダントツで面白くない。
■Q21:1番楽な作業は?
・どれでも こだわり を入れれば楽な作業は無いと思います。
■Q22:製作では何に1番気を使ってましたか?
・作業効率と、製作精度。他のパートとの連携。
機械加工できる人数が少なかったので、というより少ないというより数人って感じでしたので、他のパートの機械加工を駆動と両立させるのが大変でした。
■Q23:自分のパートが他のパートより優れていると思うところは?
・技官の方に手伝っていただきましたが、その人と自分と、後輩二人で、駆動を新たに一から全部作っちゃいました。
■Q24:自分のパートが他のパートより劣っているかも、と思うところは?
・最 強 じゃないでしょうか?(自称)
■Q25:製作はどんな環境の場所でやっていましたか?
・学校にある工場でやってました。 昨年度は工学部の工作室に軟禁されてました。
■Q26:もし、望みどおりの場所・設備で製作場所を用意してくれることになったら、どんな製作場所にしたいですか?
・大手企業の試作室みたいにCAD、CAM、CAEが整っている施設。CAD描いたら解析も製作もガリガリ出来るような場所。
■Q27:機体製作開始から大会出場までかかった費用はいくらくらいですか?
・機体には200万位ですが、それ以外で100万近くかかってると思います。
■Q28:その点についての感想を。
・運送料が意外と高い。カーボン高いねぇ ちなみにカーボンは24tクラスです・・・
■Q29:機体製作にかかった期間はどれくらいですか?
・2002年、2003年と5月あたりから本格的に作り始めて 二ヶ月で完成させるという無謀にトライしております。
■Q30:その点についての感想を。
・そう なっちゃうんですよね・・・ 新参チームですので、ペース配分が未だに全員わかっておりません。
火がつくのが遅い人が多いのかも知れません。
■Q31:部費はいくらぐらいですか?
・びっくりすることに ありません。
■Q32:その点についての感想を。
・皆あまりその恩恵に気づいていないです。
■Q33:試験飛行はどんな環境の場所でやっていましたか?
・昨年度は学内の駐車場で。今年は試験走行はしましたけど、試験飛行はしてません。
■Q34:試験飛行についての感想を。
・毎年2月くらいに出来るように心がけるといいかなと思って降ります。
■Q35:試験飛行で1番印象に残っている場面を教えてください。
・昨年度グランドで初挑戦の機体をテストフライトしたわけですが、突風で1スパン分翼が炸裂する音を立てて大破しました。
■Q36:試験飛行では何に1番気を使ってましたか?
・主翼が怪我をしないか、我が子を見守る親の気持ちで。
■Q37:試験飛行で1番辛かったことを教えてください。
・残念なことにあまり慎重に機体を扱わない人が居る事。
■Q38:鳥人間コンテストには何回参加しましたか?
・2回です。
■Q39:大会に出場した感想を。
・皆よく飛ぶなぁ・・・
■Q40:自チームの大会での結果について感想を。
・昨年度、本年度と16.62m、68.26m・・・走馬灯が浮かびます。
■Q41:大会の中で、1番感動したシーンを教えてください。
・フh 浮いた瞬間!! m(_ _)m
■Q42:大会の中で1番辛かったことはなんですか?
・落ちた・・・ボチャ♪ と・・・
■Q43:琵琶湖まで、機体はどうやって運搬しましたか?
・本州なのでトラックで運送しました。
■Q44:琵琶湖に行くまで、どれくらいの時間がかかりましたか?
・午前1〜2時に出発して朝8時くらいだった気がします。
■Q45:印象に残っている大会はいつですか?(理由も添えて)
・今年度(第27回)ですね。記念すべき プラットホームからの離陸 だけでも が上手く行った年でしたので。
■Q46:印象に残っている、他チームの機体はどれですか?(理由も添えて)
・TVではYAMAHAの初琵琶湖横断した機体、2003年はマイスターさんの機体ですね。風が強い状態ですごいゆっくりした速度で危ういかなと思いつつ。
記録を見てびっくりしました。
■Q47:正直なところ、大会に対する不満は何かありますか?
・あの妙に焦らすスタッフ一同が待ち構えているところでしょうか。
■Q48:大会参加者として、運営に対する要望はありますか?
・やっぱり 機体引き上げのスタッフ、扱いが雑じゃないですか???
■Q49:琵琶湖での大会観戦者として、運営に対する要望はありますか?
・風待ちにチーム差が激しい。 もっと色々なチームの要望を聞いて具体化するべきかと。
■Q50:大会で、出場する以外に他の仕事ができるとしたら、何をしたいですか?
(例えば司会がやりたいとか、審判とか解説など。)
・GPS測量。 あと関係無いですが、プラットホーム上で優勝候補チームのコクピットに乗り込む、そしてすぐ降りる。
■Q51:逆に、絶対やりたくない仕事はありますか?
・機体回収。思いのこもった他チームの飛行機を手荒に扱いたくないので。
■Q52:機体の中で1番お気に入りの部分は?(理由も添えて)
・双発のギアボックス。技官のお陰の代物ですが。良い。
■Q53:自チームの機体について、あそこはウチが1番!と思う部分は?
・もちろん 駆動。 駆動と解析技術。 駆動で10μ精度は普通です。
■Q54:逆に、あそこは失敗したなぁと思う部分は?
・双発で出場し続けること。
■Q55:あなたは他チームをどう意識していますか?
・お互いに知識を共有してレベルを高めあって行けれれば良いなと意識しております。
■Q56:他チームにこっそり教える、自チームの大会での裏話があれば。
・マイナーチェンジなんて毎回のことです。(ぇ
■Q57:視聴者にこっそり教える、出場者の大会での裏話があれば。
・簡単にヒョイヒョイ飛べると思うなよ(誰
■Q58:琵琶湖の水を使って、「浸かる・顔を洗う・飲む」。どこまでならやれますか?
・沸かして風呂に入るまで。珈琲には無理。
■Q59:もし、琵琶湖以外の場所で大会を行うとしたら、どこがいいと思いますか?
・無いんじゃないですか? 波あったら間違いなく悪影響ですね。
難しい話は飛ばしておいて、出来て瀬戸内海でしょうか。
塩水なので、なんか機体回収後が思いやられます。
■Q60:次の大会では、どの芸能人に出てきて欲しいですか?
・誰でもいいです。
■Q61:番組編集・放送の点で何か意見はありますか?
・落ちたので、飛ぶ瞬間の映像時間はアレくらいでいいのですが、むしろアレ以上引き伸ばすのは無理ですが、機体紹介の説明がもうちょっと欲しいです。
■Q62:番組編集者になったつもりで、視聴率を上げるアイデアを出してください。
・プロジェクトX風に・・・(無理
■Q63:もし、人力飛行機を製作して鳥人間コンテストに出場するという育成型ゲームが発売されたらどう思いますか?
・ゲームで苦労はしたくないです。
■Q64:鳥人間コンテストの社会的意義は何だと思いますか?
・人の力で空を飛ぶ その一点に尽きます。
■Q65:もし、現役中に鳥人間コンテストがなくなったらどうしますか?
・そろそろ引退しようかと思ってます。
■Q66:自分が所属していたチームについての感想を。
・熱くなれ。
■Q67:あなたは何をモットーに活動していましたか?
・過労死
■Q68:外部の人に教えたい、自チームの1番の魅力は?
・相胴双発は非常に難しい、作りがいが有るという所が魅力です。
■Q69:製作に必要な要素としては、大きく「時間・お金・人手・設備&場所」だと思うのですが、その中でどれが1番重要だと思いますか?
・全部がそろわないと作れないのは確かです。
お金も重要ですが、やっぱり人手、その人たちのやる気、熱意が一番だと思います。
お金を掛けて作っても、適当な機体だと飛びませんから・・・
■Q70:では、その中でどれが1番不足していたと思いますか?
・平均的に言えば熱意じゃないでしょうか。
■Q71:さらに、それら以外で重要な要素があれば。
・アイディアですね。それ一つでまったく変わる世界ですので。
■Q72:製作以外の活動で1番面白かったことは?
・製作以外の活動が出来ないほど 忙しかったです。 あえて言いますと。
■Q73:自分の代の活動で、1番大変そうに見えたパートはどこですか?
・喜ばしき事に自分のパート。
■Q74:自分の代の機体を見て、1番改善の余地のある部分はどこですか?
・全部
■Q75:自分が活動していた中で、1番大変だった時期は?
・年中(マヂです)
その中でも 大会一週間前でしょうか。 重心トラブル ハケーン
■Q76:自分が遭遇した、自チームで1番のトラブルは?
・重心の位置がずれてる。 もう・・・だめだと思った・・・。(プロジェクトX風に
■Q77:今だからこそ、自分の代のチームのメンバーに一言。
・VIP出席時間は簡便してね♪
■Q78:この業界に入った理由を教えてください。
・理由など無い・・・鳥になりたかったから。
■Q79:この業界に入ってよかったと思うことは?
・68bほど鳥になれました。
■Q80:逆に失敗したなぁと思うことは?
・がんばりすぎて将来を見失いました。
■Q81:この業界に入って得たと思うものは?
・努力、根性、気合、我慢、忍耐。
そして人力飛行機を作ったという経験
■Q82:逆に失ったと思うものは?
・多分将来
■Q83:あなたは、この活動とそれ以外の生活を両立できたと思いますか?
・要領悪いので無理でした。
■Q84:両立するコツは何かありますか?
・長期的な予定を立てて、時間を掛けて製作を行う。
■Q85:徹夜で作業するのと、朝早く来て作業するのとではどっちが辛かったですか?
・夜型なので朝早くおきて作業 が辛いと「思います」。
朝早く起きた日が無いと思います。
「決まった時間に起きる」という言葉も存在しなかったと思います。
規則生活に青春を抱きました。
■Q86:この業界に入らなかったら何をしていたと思いますか?
・普通に研究。
■Q87:この業界を通じて、将来役立てたいと思うことは?
・設計とか 色々ですね。
■Q88:あなたが思う、この業界での1番の魅力は?
・工学にとってのモノ作りの大切さ、重要さ。
■Q89:もし、また鳥人間コンテストに出るとしたらやってみたいことは?
・プラットホームからダイブ。
■Q90:もし、チーム所属当初に戻れるとしたら、どんなチームづくりにしたいですか?
・学内で認知度の高いチーム。
■Q91:今度はどのパートで作業してみたいですか?
・駆動以外嫌です。サブパートで手を伸ばしていくのが得意です。
■Q92:これまでの鳥人間コンテストについての考えを聞かせてください。
・飛びそうな飛行機、そうでない飛行機、色々なアイディアにあふれてました。
■Q93:今後の鳥人間コンテストについての考えを聞かせてください。
・最適化がすすんだ分野になってしまったので、オリジナリティを新たに出すことが重要じゃないでしょうか。
■Q94:これまでの人力飛行機分野についての考えを聞かせてください。
・材料の発達、低Reynolds数の空力研究などから現在の人力飛行機が成り立っていますが、初めは誰も人力で空を飛べるなんて思わなかったので、今までがんばった人達有ってこその現在の人力飛行機かと思います。
■Q95:今後の人力飛行機分野についての考えを聞かせてください。
・挑戦しないで出来ないと言った時点で、何も出来ないと思います。
新たな人力飛行機の分野は自分達で作る!!
■Q96:これまでの鳥人間たちに一言。
・どうもありがとう!
■Q97:これからの鳥人間たちに一言。
・がんばろう!
■Q98:鳥人間を応援してくださっている視聴者の方々にも一言。
・マンネリ化言うな
■Q99:あなたにとって、鳥人間とは?
・青春の夢
■Q100:最後に何かあれば。
・技術大国日本の名を存続できるよう。
自チームの皆は勿論の事、他チームのメンバーの方々にも頑張って モノ作り を広めてもらいたいです。
チーム内では、ただ言われるままに作っている人もいるかと思いますが、失敗を恐れず、また、先入観的な知識を持った人に反対されても自分の意見を押し通す意志を持ってもらいたいです。
また、意見もままならない人でも、製作時にここはやっぱりこうじゃないのかと思い、積極的に取り組む事で得られる物が10倍も20倍も違うと思います。
何より設計して作って形になるのは何物にも言い難い”楽しさ”という物が有ります。
熱心な人はそれがわかる人だと思います。
どうも長い時間、たくさんの質問に回答していただきありがとうございました。
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