2006年10月の記事です。
書いた人: Endow(2006/10/22 02:06:08)
書いた人: シャフト設計(2006/10/19 01:13:52)
ウェブ公開してないから皆書いてないだろうと思ったら、何も書いてないのうちの班だけでしたね。すみませんでした。夏休みと10月の作業についてかなり大雑把にですが書きます。
まず、夏休みに入ってすぐに余った桁を使ってコックピットの修復(というかほぼ作り直し)を始めました。これは回転試験とスターター練習に使うつもりです。フレームのサイズ等は来年のパイロットに合わせ、また角レナ(パイロットが操縦中に握るバー。今年は真っ直ぐでしたが今回は折れた形になっています。)を試しにやってみました。他にも色々実験等をやってると思います。詳しくはコクピ主任がきっと書いてくれます。
可変ピッチの方は夏休みに入ってすぐくらいに設計が上がったのですが、とにかくでかすぎる・・・など改善の余地があったため設計変更をして、9月には試作の設計が完成しました。坪ちゃんが頑張ったのでかなり進化しました。製作は1人にまかせっきりになってしまったのですが、9月末には完成しました。
シャフトは8月に試作の設計を上げて9月下旬に(遅・・)完成しました。部品自体はもう少し早くできていましたが、調整に結構時間かかってしまいました・・・。それでもすでに2回の回転試験をやることができました。どちらも駆動系のトラブル、というか私のミスで中断になってしまいましたが・・・。とりあえず可変ピッチは無事に動いてくれました!まだワイヤーの部分やピッチの調整法などに改善の余地がありそうですが、坪ちゃんに期待です!
夏休みは他に破壊試験用の桁巻き+破壊試験などなどコクピの仕事がたくさんありすぎました(^^;)この2カ月でだいぶ不健康になった気がします。でも2007年度はまだまだこれからが本番なので気合いれて行きましょ〜!!まずは桁巻きですね。今年も大漁です。1年生は辛いシーズンだけど、仕事がたくさん覚えられる時期なので頑張って来て下さい。
初投稿となります、Meisterコクピット班主任兼コクピットフレーム設計のEndowと申します。 先日のシャフト設計の予告どうり、今回は私たちコクピ班が製作した新しい実験・練習機、Werk改について紹介します。 私たちMeisterは例年、本番飛行後の機体を修復し、来年度のパイロットを乗せて回転試験や新機構の実用評価などに使います。しかし2006年度(以下「今年度」)の機体「ベルク(Werk)」は本番飛行後の破損状況がひどく、一部の駆動系を除き修復は極めて困難と思われたため、倉庫に眠る過去の桁(かつて琵琶湖を飛んだものから試験桁まで色々)を用いて実験機を新造することになりました。これがWerk改のスタートです。 初期の計画ではベルクのデッドコピーを作るのが目的でしたが、いつの間にやら計画は変わり、当機の目標は「来年度のニーズに合わせてフレームを新設計し、新機構を追加装備する」となってしまいました。 こうして出来た機体が現在のWerk改になります。ベルクとの大きな違いは、 ①新設計の上ギアボックス実装 ②新設計のフレームに合わせて、レナを「逆角レナ」とする(レナの曲がる位置が前よりになっていて、角度も「角レナ」と違う。なぜ「逆」かといえば、日本大学理工学部航空研究会さんをはじめとして複数のチームが「角レナ」を採用しているため。他と同じでは面白くありません!) ③新機構・可変ピッチプロペラの実装 の三点です。 結局、夏休みのほぼ全てをこれにとられた形となりましたが、来年度のコクピフレームの参考にもなったし、私たちコクピ班のメンバーにとっては実質的に「機体を一機作った」ようなものであり、製作中の失敗なども含め、とても有益な体験となりました。 最後に一言。完成したWerk改に初乗りしたのは私です。みんな、ごめん(笑)!