2007年12月の記事です。

2007年12月25日 入らないものを入れろ - 後輪周りの設計 その2

書いた人: セキグチ(2007/12/25 00:53:52)

 モックアップを作り、他チームの作業場の訪問で車体を参考にしながら車体の設計をしている操舵駆動担当です。

 今回の車体はドライバーの特性を生かした非常に小さい車体のようです。そのため、今までの減速モーター(ギアやチェーンなどで減速することによって回転を伝えるモーター)が積むことができないので、DD(ダイレクトドライブといい、モーターの回転とタイヤの回転が一体の構造)のモーターを積む設計です。そのため、私はDDを積むことを前提とした設計で計画を立てました。

 設計と作業と宿題とバイトで忙しいそんなある日のこと、私は設計から無理難題を突き付けられたのです。それは、
「菅生用のモーターとアモ(モーターの電磁石の芯に高性能なアモルファスという材料を使ったモーター)の両方が積める駆動系を作れ」
というものでした。
 DDしか積めないことを前提とした今回の車体、「菅生用のモーターはともかく、設計自身が積めないと自負したアモを積めとは・・・ドラエモンじゃねーんだぞ!!」と突っ込みたくなりました。
 しかし、そんな無理難題を克服するのが私の仕事、よろこんで引き受けましょう。(?)

 とはいうものの、幅のとるスポークのホイールでは絶対無理なので、OBの余ったディスクホイールを使うことで対応できるのではないかということで設計がそのディスクホイールを持ってきました。
 「どうやってモーターを置けば積むことができるんだ・・・」このときばかりはコンパクトな車体をうらめしく思いました。

  ・・・続く

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2007年12月15日 構造をどうやって伝えるか - 後輪周りの設計 その1

書いた人: セキグチ(2007/12/16 00:32:50)

 読者のみなさん、お久しぶりです。現在、車班はアンダー雄型を完成させて、アッパー雄型の制作に入りました。私は冬休みが始まるまでに後輪周りの設計を終わらせて、冬休みに入ったら工作機械をフル稼働させて後輪周りのパーツを完成させる予定です。

 後輪周りは十分な強度を持ちながら、それでいて脱着がしやすい構造にするつもりで設計しようと考えたのですが、その設計内容を誰かに伝えようと思ってもどうしてもうまく伝わらないのです。
 まず、口頭で伝えようとしたけどだめでした。そこで図に書いて説明しようとしたのですが、対象が立体物なので一枚の図で表すことが難しく、結局伝えることができませんでした。
 そこで、私はボール紙で後輪周りのモックアップを作ることで設計の内容を伝えることにしました。アンダーの型紙の余りを頂戴してはさみとテープで組み立てました。

 このモックアップを持って構造と組み立てる方法を教えたら、見事うまくいきました。その後、他の人たちにこの構造に対しての問題点や改善点を指摘してもらい、改良することができました。

 設計は 百聞は一見に如かず、一見は一物?に如かず ということが体感できました。

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