こんばんは,春の到来には複雑な感情を抱いている花粉症患者,はんなまです.
このところ延々と続いていました相貫部のオーバーレイが遂に終わりを迎えました.
厳密に言うとまだ相貫部以外のオーバーレイが残っていますが,
このあたりでオーバーレイの具体的な手順について書いていきたいと思います.
オーバーレイに用いる「カーボンクロス」とは,炭素繊維の束を布状に織ったものです.
これに液状のエポキシ樹脂と硬化剤を混ぜたものを浸み込ませて対象物に貼り付け,
化学反応によって硬化させます.
樹脂の浸み込んでいないところやカーボンクロスが浮いてしまったりすることのないよう,
細心の注意を払って貼り付けます.
さて,このまま放置しておいても樹脂は硬化しますが,これをさらに真空パックにします.
貼り付ける対象との間に空気が入ってしまうと,そこを起点にオーバーレイが
剥がれていってしまう危険性があるからです.
そこで用いる真空ポンプですが,かつてマイスターでは3台の真空ポンプを保有していました.
しかし,1台が突然死するというトラブルが発生.
彼はその重さを生かし,漬物石として第2の人生(?)を歩むのでしょう.
これからは2台の真空ポンプをプロペラ班や車班,FRP班などと譲り合って使うしかありません.
そこで,今回オーバーレイを行った背もたれ桁と後藤桁,背もたれ桁と下田桁の
2か所の相貫部を1台のポンプで真空引きするため,次のような作戦がとられました.
この「並列つなぎ」の前に「直列つなぎ」をして空気が抜けきらなかったので,
上手く行って助かりました.
前回の記事
で,「"他にも"作業が進行中」と書きましたが,このオーバーレイのことではありません.
すっかり忘れてました現在寝かせて熟成させております.
では鼻づまりで気力が無くなってきたのでこれにて失礼します.