2016年機体「遥」のワイヤーリンケージ機構について
16/10/12 21:00
ひよりちゃん


連続投稿すみません、2016年度電操班主任のひよりちゃんです。

16MeisterではFAIルールにのっとって記録飛行にチャレンジするために、長年採用していたフライ・バイ・ワイヤ(FBW)をワイヤーリンケージ(WL)に換装していました。
下の写真は換装のときのビフォーアフターです。桁に貼り付けたカーボンパーツをやすってきれいに取り除き、WL用のホーンを取り付けました。
<Before>
DSC_0892.JPG
<After>
DSC_0897.JPG


完成したものが下の写真です。水平尾翼はリターンプーリーを介した機構、垂直尾翼はリターンプーリーを取り付けるスペースがなかったのでホーンを2つ取り付けて両引きによる機構にしました。(テンションとニュートラル調整が難しかったです......)
・水平尾翼
DSC_0936.JPG
・垂直尾翼
DSC_0937.JPG
操縦桿などはフレーム班にお願いしました。
DSC_1132.JPG
実装してから9th, 記念飛行(10th)の2回、TFを行いましたが、いずれも致命的な不具合なく運用することができました。
資料などお世話になった東京理科大学AircraftMakersさん、その他ご支援してくださった方々には本当にありがとうございました。


[*]前へ / [0]トップ / [#]次へ
 この記事へのコメント
OB: 10/16 00:39

霞ヶ浦の飛行会は実現できず非常に残念でしたが、このようなチームにとっては”新しい”機構を不具合なく運用できたことは胸を張ってよい事だと思います。

きっと将来の機体の操縦方法の選択肢を広げる結果となったであろうと思いますので、現形態の詳細な資料、苦労された点、運用者として感じる改善点などをまとめて将来に繋げていってくださいね!それが、エンジニアリングなんだと社会人になったOBは思います。




(C) Meister.