近況報告(TFを中心に)
14/05/28 01:52
titechokb


 どうも、またまた更新が一か月くらい滞っていた、設計のokbです。

 そういやokbといえば、昔FRP班に"okb"氏がいらっしゃったらしく、昔のP班日記を見ると、okb氏が記事を書いてらっしゃいます。

 さて、TFの方ですが、電操ログがTF毎にあがっているのを見ればわかるように(ymdさんが几帳面でホント助かってます)、4thTFまでおわっています。大まかに言って、各TFの目的は
4/19 1stTF グラウンドクルー調整
4/26 2ndTF 主翼位置を少し後ろ気味にセットした状態で浮上,クルー調整
5/3   3rdTF 主翼位置を規定位置にセットした状態で、尾翼ニュートラル位置調整
5/24 4thTF 操舵練習(長距離を中心)
といった感じで、おおよそ達成できています。TFで乗り越えなければいけない大きな壁の一つであるピッチ安定は、前回の設計日記にも書いたようにASUで正確に重心位置を測ってあるため、非常に出しやすくなっており、3rdTF中盤位で安定をとれました。
(因みにMeisterのTF動画は youtubeMeisterTFmovie で見られます)
 3rdから4thまで間が空いているのは、風のためにひたすらTFがつぶれていったためです。あまりにもTFがなくなったために、通常の土曜朝以外に、講義のある水曜朝にもTF予定を入れたのですが、それすらも風で流れてしまい、結局5/24に東京理科大学ACMさんと合同TFをさせていただきました。

 TF時の僕の役職としては、後ろから自転車で追っかけながらトランシーバーでパイロットに指示だしをするわけですが、3rdTFでは「ず~~っと右、右右、右切って、はい左」みたいな無茶苦茶な指示を出していました(だってパイロットが遠慮してちょっとしか舵を切らないんだもの)
 そのため3rdTF10th後ろカメでは、ホントにずっと左に舵を切ったため、緑地帯奥深くまで蛇行してしまいました。
 3rdTFでは尾翼ニュートラル角度を、(水平面に対して)1.0°→1.3°→1.5°といったように上げていきました。1.0°や1.3°では速度を上げても、なかなか浮かなかったためです。最終的に1.5°にしたときに、速すぎない速度で浮上し、後でGPSの対地速度データと地上の風速から、おおよそ狙った機速(7.3m/s)になっているのを確認しました。
 その後、3rdTFの反省を元に、4thTFを行いました。
 そこで起こったのが、4thTF5th後ろカメ。機体が滑走路右端付近で浮いたため、滑走路右側緑地帯を飛んだのはマア仕方ないとして、そこから戻す際に左へ横滑りさせるわけですが、それを止めるラダー右打ちが不十分でした。
 これは、直後のパイロットインタビューによると、「3rdTFを思い出すと、ラダーを切り続けるのはまずいと思った」だそうです。
 しかも設計は一瞬、左への横滑りが弱まったとみて「左」と指示を出してます。
 結果、緑地帯に突っ込み、リブをかなり破損しました。緑地帯に入った直後に、機体を浮かせようと、へぼ設計は指示らしきものを叫びますが、遅かったですね。突っ込む直前にパイロットが左に舵を切っているように見えますが、これは後でパイロットにインタビューするのと、ログの確認を行います。
 リブの破損はありましたが、ジャンプ・中距離で飛行自体への影響はほぼないことを確認し、結局長距離を計6本飛びました。
 ただ、コクピットへのダメージが蓄積されたのか、後藤(コクピット後ろ側の車輪と胴体パイプを結ぶ柱)と上田(胴体パイプのこと、パイロットの上を通るパイプ)の接合部のオーバーレイに剥離が見つかり、着陸を繰り返すうちに剥離が進んでいることから、11本でTFを終了しました(ちょうど時間もギリギリでしたし)。
 オーバーレイの修復は、フレーム班さんがTF直後の土曜日に完了させました。ありがとうございます。
 あと4thTFでのインシデントとして、3rd中距離で、翼と滑走路わきに置いてあった翼台が接触しそうになったことがあります。中距離を予定していたものの、減速指示後に機体がなかなか下りず、結果長距離相当の飛距離が出ました。そのため、「まさかここまで来ないだろう」というところまで機体が接近し、そこにおいてあった翼台に接触しそうになった、ということです。普段はよけている翼台でしたが、この日はよけていませんでした。ぶつかりはしませんでしたが、あと数十cmのところでした。次回から注意したいと思います。
 グラウンドクルーについてもいくつか改善すべき点が、youtubeにアップされたTF動画を見たMeister部員から上がってきました。これについても次回改善したいと思います。

さて、今週末もTFが予定されています。各社天気予報も、おおよそできそうな予報値を出しています。
WeatherNews(HondaAirport)
日本気象協会(桶川市)
GPV気象予報top
次回も無事、TFを終えられるよう、注意しつつ頑張っていきたいと思います。

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