2015年9月の記事です。
≪2015年5月 2015年11月≫
書いた人: 神藤 | 15/09/04 22:56
エコノムーブ部門代表の神藤です。久しぶりの更新です。
8月23,24日に宮城県のスポーツランドSUGOにて行われた菅生大会に参加してきました。
結果は
一周3.7kmのインターナショナルサーキットを9周して36チーム中18位
でした。一応完走はしたのですが、大会当日にいくつか問題が起こってしまい、不本意な結果となってしまいました。菅生ではここ2年素晴らしい結果を残していたので非常に悔しいです。
反省もふまえて2日間の出来事をまとめていきます。
23日 予選
予選前のセットアップでは、前もって当日の動きを決めていたこともあり、車検まで順調に進めることができました。しかし、開始直前にキャパシタへのプリチャージを行う際、電流制御に用いるDC-DCコンバータが故障するというハプニングが発生し、急遽電池直結のシンプルな回路で出走することになりました。
突然のハプニングにバタバタしながらも遅れることなく予選開始。不安であった高速カーブ区間を無事通過出来、これなら問題なく走れそうだとほっとしていたのですが、コース後半の加速区間でスピンにより後輪タイヤに穴が開き、パンクしてしまいました。原因は急な加速により後輪が浮いてしまったことだと考えられます。
我々の車体は高剛性化と旋回半径の縮小を狙いホイールベースを短めに設計しており、前輪位置がドライバーの重心に近く、かなりのフロントヘビーです。そこで今大会では電気回路の重い部分を後ろに集中させることで重量バランス調整を行っていたのですが、直前で前述の回路構成の変更があり、後輪の重量変化まで意識が回りませんでした。予選は1周も出来ず終了となりました。
24日 本選
予選で発覚した問題を一晩で完全に解決し、事前の作戦通り参加することは困難だと考えたため、本選は記録ではなく完走を目指すことにしました。また、当日は雨が降っていてスピンの可能性がさらに高くなっており、さらに視界不良も予想されたのでかなり守りに入りました。
主な対策は
1. 後輪付近にバラストを積む
2. 後輪タイヤの気圧を下げる
3. 視界確保のためにアッパーおよびスクリーンはつけない
4. 機械式ブレーキの使用をためらわない
の4点です。高低差が激しく車体重量がものをいうSUGOサーキットで8kgのバラストを積むチームが他にあっただろうか...さすがにやりすぎのような気もしましたが完走が目標である。
本選開始後もコース中で止まることを避けるために、本来ならスルーしそうな小さなトラブルも無視せずピットインして様子を見ました。
後半は安定して走行していましたが、終了20分前、10周目の最後の坂中腹で電池切れのため停止。電池の回復を待ち、終了5分前にGOサインを出しましたが、ゲート直前で再び停止してしまい、もう1周追加とはなりませんでした。しかし無事電池を使い切っての完走!
全体を通して
当日に発生した問題により、時間を掛けて用意した作戦を全く生かせずに本番に挑むことになってしまいました。恥ずかしながら個人的には、"これでうまくいかないならもうどうしようもない"と手厚く準備をしてきたつもりだったのですが、大会当日のトラブルシューティングがなっておらず、詰めが甘かったです。しかし、付け焼刃とはいえ電池を使い切っての完走は嬉しいものでした。
最終戦であるNATS大会までは、信頼のできる回路で安定して走行ができるようにテストランを繰り返すのはもちろんのこと、大会当日に起こりうるトラブルまで含めて対策を練っていきますので、応援よろしくお願いします!
P.S. 更新をさぼりすぎました。申し訳ございません。引退も近くなりすごく今更ですが、これからは頻度を上げて作業進捗を報告するようにします。
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エコノムーブ部門代表の神藤です。久しぶりの更新です。
8月23,24日に宮城県のスポーツランドSUGOにて行われた菅生大会に参加してきました。
結果は
一周3.7kmのインターナショナルサーキットを9周して36チーム中18位
でした。一応完走はしたのですが、大会当日にいくつか問題が起こってしまい、不本意な結果となってしまいました。菅生ではここ2年素晴らしい結果を残していたので非常に悔しいです。
反省もふまえて2日間の出来事をまとめていきます。
23日 予選
予選前のセットアップでは、前もって当日の動きを決めていたこともあり、車検まで順調に進めることができました。しかし、開始直前にキャパシタへのプリチャージを行う際、電流制御に用いるDC-DCコンバータが故障するというハプニングが発生し、急遽電池直結のシンプルな回路で出走することになりました。
突然のハプニングにバタバタしながらも遅れることなく予選開始。不安であった高速カーブ区間を無事通過出来、これなら問題なく走れそうだとほっとしていたのですが、コース後半の加速区間でスピンにより後輪タイヤに穴が開き、パンクしてしまいました。原因は急な加速により後輪が浮いてしまったことだと考えられます。
我々の車体は高剛性化と旋回半径の縮小を狙いホイールベースを短めに設計しており、前輪位置がドライバーの重心に近く、かなりのフロントヘビーです。そこで今大会では電気回路の重い部分を後ろに集中させることで重量バランス調整を行っていたのですが、直前で前述の回路構成の変更があり、後輪の重量変化まで意識が回りませんでした。予選は1周も出来ず終了となりました。
24日 本選
予選で発覚した問題を一晩で完全に解決し、事前の作戦通り参加することは困難だと考えたため、本選は記録ではなく完走を目指すことにしました。また、当日は雨が降っていてスピンの可能性がさらに高くなっており、さらに視界不良も予想されたのでかなり守りに入りました。
主な対策は
1. 後輪付近にバラストを積む
2. 後輪タイヤの気圧を下げる
3. 視界確保のためにアッパーおよびスクリーンはつけない
4. 機械式ブレーキの使用をためらわない
の4点です。高低差が激しく車体重量がものをいうSUGOサーキットで8kgのバラストを積むチームが他にあっただろうか...さすがにやりすぎのような気もしましたが完走が目標である。
本選開始後もコース中で止まることを避けるために、本来ならスルーしそうな小さなトラブルも無視せずピットインして様子を見ました。
後半は安定して走行していましたが、終了20分前、10周目の最後の坂中腹で電池切れのため停止。電池の回復を待ち、終了5分前にGOサインを出しましたが、ゲート直前で再び停止してしまい、もう1周追加とはなりませんでした。しかし無事電池を使い切っての完走!
全体を通して
当日に発生した問題により、時間を掛けて用意した作戦を全く生かせずに本番に挑むことになってしまいました。恥ずかしながら個人的には、"これでうまくいかないならもうどうしようもない"と手厚く準備をしてきたつもりだったのですが、大会当日のトラブルシューティングがなっておらず、詰めが甘かったです。しかし、付け焼刃とはいえ電池を使い切っての完走は嬉しいものでした。
最終戦であるNATS大会までは、信頼のできる回路で安定して走行ができるようにテストランを繰り返すのはもちろんのこと、大会当日に起こりうるトラブルまで含めて対策を練っていきますので、応援よろしくお願いします!
P.S. 更新をさぼりすぎました。申し訳ございません。引退も近くなりすごく今更ですが、これからは頻度を上げて作業進捗を報告するようにします。