だめでした
10/12/12 20:55
TKD


先週取り組んでいたディスクホイールですが、だめでした。

破壊試験をする前に、自滅。サンドイッチ構造のカーボン片側が取れてしまいました。


DSCF0403.jpg

こんなに歪んでいます。


DSCF0402.jpg
こんなに歪むものなんですね、カーボンって(汗)

しかしこれは明らかな設計ミスでした。
設計するときに、完成したときの 強度&かっこよさ ばかり考えていて
クロスとUDの収縮率の差を気にしていませんでした。

これを見た感じだと、クロスの方が縮みやすいんですよね。
外側に一周ぐるりと貼ったクロスが縮んでこんな事になった、という意見が今のところ一番しっくり来ています。

次のディスク製作で改善するのは
1,歪みを抑えること
 いっそのこと全部クロスにします。
2.ディスク面に垂直な面にもカーボンを入れること
 以前の祝賀会でOBさんから、「放射状に出っ張りをつけたら?」といわれたものを採用したいと思います。普通の車のタイヤにもついていますよね。ただ、出っ張りだと空気抵抗が大きくなる気がしたので、その構造をそのままコア材の中に埋め込んでしまいます。今度、写真を載せます。

実は今日張り込みをして、今、焼いているところです。一回失敗してるだけに、かなりドキドキです。

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 この記事へのコメント
tamura@BIZON: 12/15 00:23

プリプレグには、紙側とフィルム側があります。
UDの積層は、紙を上にするか下にするかで、反る方向が違います。
基本は紙側(プリプレグ製作時に、樹脂の多い側)に反るので、サンドイッチ構造にするときはプリプレグの表裏も含めてシンメトリーにしないと反ります。
クロスよりもUDの方がヤング率が高いので、熱膨張でUDがクロスに負けることはなく、UD自体の反りが原因です。

コア材に対して、フィルム面を内側にするのが貼りやすいかなと。

ホイールのディスク面はUD積層が理想だと思うので、頑張ってチャレンジしてみてください。


tamura@BIZON: 12/15 00:28

も、1点。
コアの中にリブとしてCFRPを積層するのであれば、クロスのバイアス積層が理想です。
板曲げの圧縮と引っ張りを表皮のUDでカバーして、コア内部のせん断をクロスのバイアス積層で耐える構造です。


TKD: 12/15 01:59

プリプレグに表裏があるというのは初耳でした。
フィルム面をコア材側に、ですね。参考にさせていただきます。
BIZONさんのディスクホイールはきれいですよね。短冊状にするアイディアはBIZONさんのブログから頂きました。リムもカーボンで作ってすごいなーと感心して見ています。
マイスターではリムはアルミ製の既製品を使おうとしているのが現状。少し惜しいところです。




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