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フェアリング班日記
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2014年10月
2014年10月の記事です。
≪2014年7月
2016年2月≫
1年を振り返って
書いた人: ngsm
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14/10/13 20:18
お久しぶりです。'14フェアリング主任です。
鳥コンから2ヶ月、番組放送から1ヶ月経ってしまいました。時の流れは早いものです。
先日、「ブログ更新しないの?」との声を頂きました。現役の方々は色々忙しそうなので、前回の記事に書いていた通り、2014年度のフェアリング活動についてまとめさせていただきます。
2014年度のフェアリングのテーマは「快適性と機能性の両立」でした。残念ながら中止となってしまいましたが、2014年の鳥コンの飛行順は最後の予定であり、強い日差しの中でのフライトが想定されていました。そこで、フェアリングとして空気抵抗を抑えながら、パイロットが炎天下を長時間漕ぎつづけられる快適性を目指しました。
このために取り組んだことは小さなことも含めれば、書ききれないほどたくさんありますが、ここでは2つに絞ってまとめさせていただきます。
1つ目はインテイクの変更です。独特の形をしたインテイクですが、2014年はその位置をノーズの側面にしました(下の画像参照)。これは太陽光の侵入を防ぐことが主な目的ですが、プロペラ後流を考慮すると風を取り込みやすい位置とも考えられます。上で述べたテーマの「快適性」の向上を狙って取り組みました。
2つ目はCFDの活用です。フェアリングは機体の流体力学的特性(主に空気抵抗)に影響を与える部分ですが、翼のように翼型のCd値をもとに抗力を計算することが難しい形状です。そこで、プロペラの影響も考慮したシミュレーションによって、フェアリングの抵抗を推定しようと考えました。シミュレーションソフトの活用によって、比較的簡単に解析することができ、プロペラ後流を考慮したより信頼性のある結果を得ることができました。こちらは「機能性」を高めるため、インテイクやアウトレットの比較・検討に利用しました。
上記2点とは異なりますが、2014年度の機体「宙」のフェアリングデザインも私が担当しました。TVではほとんど映らず悔しかったので写真を載せておきます。アルファベットで機体名「宙(sora)」を表し、「宙」という漢字が持つどこまでも広がっていくようなイメージを表現してみました。
長い記事となり申し訳ありません。以上、簡単ではありますが1年間を振り返らせていただきました。紹介できなかったことも含め、多くのチャレンジができたのは班員やMeisterメンバーの協力、大学や企業の方々など多くの方のご指導・ご協力のおかげです。本当にありがとうございました。
大会中止をうけ、琵琶湖上空での飛行を果たせなかった「宙」について気になっている方もいらっしゃると思いますが、今後については検討中です。詳細が決定したら、何らかの形で皆さんにも報告したいと思っております。また、Meisterでは'15代による新しい機体制作が始まっております。今後ともMeisterはChallenge and Creationをモットーに活動してまいりますので、変わらぬご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
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お久しぶりです。'14フェアリング主任です。