流体解析やってました
16/03/15 18:59
Moriya
おひさしぶりです。
TF用フェアリングの製作がほぼ終わり、フレームに装着できるのをうずうずしながら楽しみに待っているフェアリング班主任・設計のもりやです。
さて、フェアリング班は前回の更新から何をしていたのかというと、製作の方では残りのパーツをすべてやすりきり、各パーツを仮接合して最後の仕上げをしておりました。
(仮接合は今年から始めた作業で接合部の外やすりと、中の接合部の無駄をそぎ落とすのが目的)
設計ではTF用フェアリングの通気口(通称intake、outlet)の形状決定のための流体解析を主に行いました。この流体解析は一昨年のフェアリング班の設計であるngsm大先輩から引き継ぎ、Autodesk社のCFD2016を使用しました。
流体解析に関しては知識0からのスタートだったので、僕のPCとサークルのパソコンに新年から2か月にわたる24時間労働を課したのち、やっとまともな解析結果を得られるようになりました。(パソコン占領してごめんなさいm(__)m)
初めの頃は境界条件の設定とか、メッシュのエラーに非常に苦しみました。そもそも意外と人力飛行機のようなプロペラが回りながら前進するような事例は少なく、当然ながら非定常解析になるので解析結果を評価するのも難しいです。最近になってやっと適切な設定や評価方法を確立することができました。
そして、101回目の解析をもって、ついにTF用の通気口の形状が決定しました!(エラーで失敗した解析の数を含めると500回ぐらいになるかも)
どのような通気口になったかはフレームに装着したら紹介しますね。
あと、今年の機体『遥』全体のモデリングもしました。他班に説明してもらいながらモデリングするのは新しい発見がたくさんありとても楽しかったです。協力してくれた他班の皆さま、ありがとうございましたm(__)m
(Fusion360を用いてレンダリング、いろいろおかしい所があります。探してみてね(笑))
なぜ、わざわざ機体全体のモデリングをしたかというと、東工大が誇るスパコンTSUBAMEを用いることによって、Exa様の高精度の流体解析PowerFLOWを使用させていただく機会をいただいたので、せっかくなので全体を解析してみようというわけです。使えるようになるまではもう少しかかりそうですが、わくわくしながら使えるようになるのを待っております!
現在は、本番用フェアリングの設計をしています。本番用の設計は三次元の流体解析をフルに用いるつもりで、そのための設計方法を新たに考えました。今のところその方法を用いて5体設計しました。もしかしたら、今度ここで紹介するかもしれません!
次の更新はフレーム装着完了後です。お楽しみに!!
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(C) Meister.