TF用フェアリングです。
16/04/11 19:20
Moriya


おひさしぶりです。
フェアリング班のもりやです

さて、、、、、、、







何を書けばいいのか分からなくなっちゃいました(笑)
(昨日は何も書かずに投稿してごめんなさい)
とにかく、
この3週間はいろいろなことがありました



鳥人間コンテストに落選しました。


今まで頑張ってきた目標を失いました。


これから頑張る理由も失いました。


無駄に大きなプライドは砕け散りました。


3か月ぶりに僕のパソコンは休息をえられました。


思っていたよりも自分の中で鳥コンが大きな存在なのだと気づかされました。


久しぶりに泣きました。


これからどうするかみんなで話し合いました。


そして、知っている方も多いとは思いますが、

今年は日本記録樹立ための記録飛行をすることになりました。

正直、鳥人間コンテストよりもずっと難しい挑戦だと思います。

それでも、今年のMeisterの強さを証明しないで終わるわけにはいかないのです。

後輩や支援いただいてる方々にはご迷惑がかかるかもしれません。だけど、申し訳ないのですが、あともう少しだけ人力飛行機に全力を注がせてください。



では、本題に入りましょう。
前回の予告通り今年のTF(テストフライト)用フェアリングを紹介します!


20160408_212154.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像
20160409_004502.jpg

TF用フェアリングは、こんな感じになりました。

どうでしょう?TF用にしてはなかなかの出来なんじゃないでしょうか?

「フェアリングかっこいいー」と言ってもらえるのは最高のご褒美ですね!

だけど、こいつはかっこいいだけじゃないのです。

100回を超える流体解析によって形状決定したパイロットの快適性を上げる通気口が備わっておるのです。

あまりここで論理的な説明をするのもどうかと思うので、おおまかな説明だけさせていただきます。

まずは、風を取り込むインテイクとダクトです。

20160405_175228.jpgのサムネール画像→はインテイクです。

こちらは従来のMeisterのインテイクと形はほとんど変わりません。自由度が高いのでいろいろな形で解析しましたが、形はこれで落ち着きました。ただ、穴の開ける場所によって、だいぶ性能が変わるようですね。




20160405_175250.jpg
→はダクトです。

従来のMeisterのダクトとは形状がまったく異なります。ここの形状決定にはかなり苦労し、内部構造には結構こだわりがあります。ここから入る風がパイロットの冷やすべき箇所にあたるようにするのが大変でした。





次に内部の風を排出するアウトレットの説明です。

20160405_175306.jpgフェアリング側面後部の→の穴を見られた方がよく「今年のアウトレット小さくない?」と質問されます。


 しかし、残念ながらそれは違います。
 これだけだとさすがにパラシュート構造不可避です(汗)


20160405_175331.jpgのサムネール画像
  ↑今年のアウトレットはこんな感じに後縁部がざっくり空いておるのです!
  理由としてはまぁ解析の回数を重ねていくうちにこれに落ち着きました。ってことで
  ちなみに、側面後部のアウトレットはこの後縁部アウトレットを補助する役割で、後縁部アウトレットから排出できなかった風を逃がすために開けました。

通気口に関してはこんな感じですね。

次に、大まかな変更点について説明させていただきます。(長々とすみませんm(__)m)
・ドアの位置を変更しました。
 従来、右についていたドアを左にしました。これには一応、論理的根拠があります。

・底が水平ではありません。
 側面積をちいさくするためです。

・TF用なのに本番用のフィルムの付け方です。
 パーツ分割が変わったので本番用へのトラブル予防策の1つです。

・表示器の位置が変わりました。
 ノーズの上側に内部構造を設け、一か所にすべての表示器をまとめました。

・フェアリングとフレームの接合方法を考えました。
 もうフェアリングが徐々に落ちるなんてことはないはずです。

・TF用なのにヤネがついてます。
 後縁部アウトレットの構造に組み込むためです。しかし、TFの運用を考えて、上部を削ったので少しいびつな形です。たぶん、フェアリングの写真を見たときに妙な形状だと感じた方はそのためです。

・ドアが落ちないような工夫をしております。
 落ちるな!もう落ちるのはこりごりだ。

・駆動系のための小さなドアを開けました。
 駆動主任の腕が小さいためです(爆笑)

・キャノピー(窓)が一部開閉可能です。
 ぶっちゃけ設計ミスです。だけど、意外と便利なので結果オーライ!

フェアリング自体に関する変更点はだいたいこんな感じですね。

僕のなかでは、TF用ははっきり言って満足のいく出来です。
だけど、これはそれでも、テストフライト用です。
テストがあれば本番もあります!

流体解析を簡単にフィードバックできる新たな設計方法や、製作精度を向上させるために考えたいくつかの策をまだ実際には使ってはおりません。

本番用ではTF用をはるかに越える性能のフェアリングを期待していてください!


 今後は
現在では通算150回にわたる流体解析によって発見した、機体の性能に大きく影響するかもしれない仮説の検証と

日本記録樹立に向け、パイロットがいくらでも飛べるような本番用フェアリングを全力で設計・製作を行っていこうと思います


 あと、たぶん膨大な量になる引継ぎ資料も書かないとな...











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