梅雨入り早すぎわろた
11/05/27 17:34
hysd


気づけば大会まであと2ヶ月じゃないですかー


これまでもお知らせしてましたように,MeisterはTF期間に入っております.

機体ロールアウト後,期間にして約1ヶ月(笑),回数にして5回(笑)ほど,大学グラウンドで機体を組み立てる振りをして多くのOBを釣り上げることに成功しました.部員たちには,ありえない強風の中でも最小限の被害に抑えつつ組立・解体ができるという,役に立つのか立たないのかよくわからないスキルが身についたようです.


さて現在は場所を桶川に移し,既に3回ほど試験飛行っぽいことをしています.3回のTFでジャンプ飛行を数本と聞けばナカナカ順調ではありますが,ここでまさかの梅雨入りだそうです.去年よりなんと17日も早いとか.
つくづく素晴らしい天気運ですね^^


今回は,1回目と2回目のTFについて,パイロット視点で振り返ってみます.

1回目のTFの様子がコチラ

地味ですね.

主な目的はグラウンドクルー(伴走者)の動き方の確認,そして車輪がまっすぐ取り付けてあるかの確認です.ここで中の人がペダルを90rpmで回そうものなら推力過多となり,保持の人はむしろ後ろに引かないと加速してしまうので加減が必要です.

私はスタート直後は60~70rpm,スピードがついた後は20~40rpm程としました.歩くようなスピードなのでまったく漕がなくてもいい気さえしますが,回してるほうがプロペラ回転半径(超危険ゾーン)のイメージ作りになると思います.あと回してるほうが楽しいです.私が.


2回目

パイロットの声が気持ち悪いとか言われても悲しい目をすることしかできないのでご容赦ください.
フェーズとしては滑走試験の段階ですが,この日のラストで一瞬ですが浮きました.主翼の迎え角は浅めでしたが,向かい風にぶつかったため,空気の力のみで約100kgの機体が持ち上がってしまいました.
車輪の音がフッと消える瞬間は爽快です.

ここでの目的はグラウンドクルーの段階的なレベルアップと,上反角(翼の反り具合)の左右バランスの確認です.車輪が地面についているためラダー(垂直尾翼)による操舵はしませんが,万が一に備えエレベータ(水平尾翼)はいつでも動かせるように準備をしておきます.


Q.万が一ってどんなとき?
A.良い質問ですねぇ.

機体のスピードが上がり主翼が揚力を生み出すと,その分だけ車輪が地面から受ける垂直抗力は減少します.垂直抗力が減少すると,それに比例して摩擦抵抗も減少します.そんなときに横風を受けてしまうと,車輪が横方向に滑る,いわゆる「ドリフト」をしはじめてしまい,長時間そのような状態が続くと破損に至る可能性が出てしまいます.お尻にガシガシと伝わってくるドリフトの感触はそりゃもうヒヤヒヤです.いつか車輪が折れるんじゃないかと,カナリの恐怖です.


そんなとき,パイロットは推力を上げ,エレベータを動かすことで一度浮かせます.その後,ラダーで機首を(できるだけ)風上に向けた後,速やかに着陸させることで最悪の事態を回避することができます.


ま,ここまで言っといてですが,上の動画はそれを意図して浮いたわけではないんですけどね.

<参考:偏流飛行から着陸までの流れはさすがの一言です>

3回目のTFについては,経験者とは思えない恥ずかしい反省点が山のようにあるのでまた改めて懺悔したいと思います.助走区間を短くできないヘタレパイロットですいません.

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