2017年1月の記事です。
≪2016年12月 2017年2月≫
書いた人: chyh | 17/01/21 21:41
内容
①尾翼脱型成功
②接合試験終了
③荷重試験準備中
④その他(接着剤のシンポジウムに行ってきました!)
①尾翼脱型成功!!
昨年年末に水平尾翼を巻き,脱型できない状態が続いていました・・・
「予定変更を迫られる」,「シート残量も少なくて買いなおさなくてはならない」,「使用したい建物の許可がとれるのか」などなどたくさん問題があり,対応に迫られていました.
Team FRPも接合試験・荷重試験に向けてかなり忙しい中,巻きなおすために桁をやすり落とす時間もないと判断し,1月12日に最後に脱型のチャレンジをし,だめなら2月に巻きなおすことを決断しようということになりました.
マンドレル自体が短いため桁以外の部分に5人程度しか入れず,力がいる人が必要ということで,Twitterで呼びかけ,OBの方々にも協力いただくことにしました.
当日17時に集合して脱型をしようと試みるもやはり桁はびくともせず,巻きなおすことが頭の中にちらつき始めました...
が,脱型を始めて40分ほど経過したころ,ピキっとなり,そのあともう1回まわしたところ,なんと抜けました!!!
今年一番の感動でした.
いやぁ,桁は自作するべきですね(笑)
お手伝いいただいた先輩方,本当にありがとうございました.
②接合試験
1月10日から11日にかけての接合試験を行いました.
11日に授業があるにもかかわらず(笑)
Meisterは独特の接合方法をとっており,はめ合わせが接合の強さにそのまま響くので,そのはめ合わせを確認する事を主目的として接合試験を行います.
今年はさらに,桁の上面・下面を決め,接合部のボルト固定のための穴あけもできるところまで行いました.
今年度初めての試験だったので,だいぶ緊張しました.
③荷重試験準備
さて,休む間もなく1月28日には荷重試験です.
過去数年うまくできた年だけではないので,たくさん動画を見て問題点を挙げて万全な状態で臨めるようにしています.
1月6日の主任ミーティングで,接合試験から荷重試験までの各班が作業で干渉しかねない時期の予定をホワイトボードに書き込んでいったのですが,真っ黒です・・・
このハードな日程で体調を崩さないように頑張りましょう
④その他
個人的にですが,MeisterのOBの方から連絡をいただき,構造接着研究シンポジウムというものに行ってきました.
正直,難しくてわからないことだらけだったのですが,大学内にいらっしゃる先生がその分野の第一人者として講演している姿を初めてみて,普段いさせてもらっている環境に改めて感謝するきっかけになりました.
講演者の中での一人であった,AIRBUS社のThomas Kruse氏のお話の中で,
接着剤の破壊には,Failure within Bondline, Damage of Bondline, Weak bondに分けられ,それぞれ非破壊で検査できるかや阻止するためにはどの工程で何に注意するべきであるかなどを説明してくださりました.
人力飛行機を飛ばすというのは,そのこと自体非常に危険なことであり,いくら対策をしてもしすぎることはできません.
荷重試験,TF,そして鳥人間コンテストを今後迎えていく中,リスクマネジメントの姿勢として,起こりうるすべての危険を分類し,各グループにある危険事項をすべてあげ,それぞれの対策・安全確認の方法の確立,そして今年の機体から次年度のためのフィードバックを得るというきっと持ち合わせなくてはならなかったものに気付かされた気がしました.
上の代でのプロジェクトで学んだリスクマネジメントの大切さを,接着剤のシンポジウムの中で改めて学ばせていただきました.
その他,CFRPの非破壊検査など,興味深い内容もたくさんあり,わかる範囲で勉強させていただきました.
貴重な経験をさせていただき,ありがとうございました.
長くなりましたが,近況報告を終えたいと思います.
それでは,また.
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内容
①尾翼脱型成功
②接合試験終了
③荷重試験準備中
④その他(接着剤のシンポジウムに行ってきました!)
①尾翼脱型成功!!
昨年年末に水平尾翼を巻き,脱型できない状態が続いていました・・・
「予定変更を迫られる」,「シート残量も少なくて買いなおさなくてはならない」,「使用したい建物の許可がとれるのか」などなどたくさん問題があり,対応に迫られていました.
Team FRPも接合試験・荷重試験に向けてかなり忙しい中,巻きなおすために桁をやすり落とす時間もないと判断し,1月12日に最後に脱型のチャレンジをし,だめなら2月に巻きなおすことを決断しようということになりました.
マンドレル自体が短いため桁以外の部分に5人程度しか入れず,力がいる人が必要ということで,Twitterで呼びかけ,OBの方々にも協力いただくことにしました.
当日17時に集合して脱型をしようと試みるもやはり桁はびくともせず,巻きなおすことが頭の中にちらつき始めました...
が,脱型を始めて40分ほど経過したころ,ピキっとなり,そのあともう1回まわしたところ,なんと抜けました!!!
今年一番の感動でした.
いやぁ,桁は自作するべきですね(笑)
お手伝いいただいた先輩方,本当にありがとうございました.
②接合試験
1月10日から11日にかけての接合試験を行いました.
11日に授業があるにもかかわらず(笑)
Meisterは独特の接合方法をとっており,はめ合わせが接合の強さにそのまま響くので,そのはめ合わせを確認する事を主目的として接合試験を行います.
今年はさらに,桁の上面・下面を決め,接合部のボルト固定のための穴あけもできるところまで行いました.
今年度初めての試験だったので,だいぶ緊張しました.
③荷重試験準備
さて,休む間もなく1月28日には荷重試験です.
過去数年うまくできた年だけではないので,たくさん動画を見て問題点を挙げて万全な状態で臨めるようにしています.
1月6日の主任ミーティングで,接合試験から荷重試験までの各班が作業で干渉しかねない時期の予定をホワイトボードに書き込んでいったのですが,真っ黒です・・・
このハードな日程で体調を崩さないように頑張りましょう
④その他
個人的にですが,MeisterのOBの方から連絡をいただき,構造接着研究シンポジウムというものに行ってきました.
正直,難しくてわからないことだらけだったのですが,大学内にいらっしゃる先生がその分野の第一人者として講演している姿を初めてみて,普段いさせてもらっている環境に改めて感謝するきっかけになりました.
講演者の中での一人であった,AIRBUS社のThomas Kruse氏のお話の中で,
接着剤の破壊には,Failure within Bondline, Damage of Bondline, Weak bondに分けられ,それぞれ非破壊で検査できるかや阻止するためにはどの工程で何に注意するべきであるかなどを説明してくださりました.
人力飛行機を飛ばすというのは,そのこと自体非常に危険なことであり,いくら対策をしてもしすぎることはできません.
荷重試験,TF,そして鳥人間コンテストを今後迎えていく中,リスクマネジメントの姿勢として,起こりうるすべての危険を分類し,各グループにある危険事項をすべてあげ,それぞれの対策・安全確認の方法の確立,そして今年の機体から次年度のためのフィードバックを得るというきっと持ち合わせなくてはならなかったものに気付かされた気がしました.
上の代でのプロジェクトで学んだリスクマネジメントの大切さを,接着剤のシンポジウムの中で改めて学ばせていただきました.
その他,CFRPの非破壊検査など,興味深い内容もたくさんあり,わかる範囲で勉強させていただきました.
貴重な経験をさせていただき,ありがとうございました.
長くなりましたが,近況報告を終えたいと思います.
それでは,また.