8月、代替わりとともに、この代から新しくやってきた"ウィンチ"と私とのお付き合いが始まりました。
彼は力強くて漢気に満ち、そんな彼を私も一度は素敵な人だと思いました。
しかし、彼は重大な欠点がありました。繊細さに欠けていたのです。
こんにちは、突然の茶番失礼しました。新歓日記でお目にかかったこともあったかと思います。翼班スライサー担当のアキです。
新機構の作動試験終了後、疲れて眠ってしまっている間に、"電操の温度計日記より先に書く"と自ら豪語して盛大に立てたフラグは見事回収され「もう更新は年明けでいいかなぁ」などと職務を怠慢していましたが、折角エレキの皆様や電操主任様がわずか数日で仕上げてくれたスライサー回路、年内にご紹介させていただくことにします。
始めに書きましたように、代替わりと同時にスライサーの駆動機構に変更が生じていたのですが、この変更が翼班のスライサー作業に致命的な打撃を与えていったことは言うまでもなく(ものすごく要すると全く精度が出ない)、結果として変更以前の機構の欠陥点を修正してリニューアルすることとなりました。つまり昔の機構と復縁したわけです。
Meisterのスライサーの仕組みは、台に寝かせたスタイロフォームに糸を掛け、その糸をモーターで巻き取って押し出すことで電熱線を通過させて切り出していくというものです。一見簡単そうな話に思えますが、切っている最中糸の巻き取りの負荷に違いが生じ、そのため切り出すスタイロの厚みが変わってしまうという精度上の問題が私を苦しめていました。
そんな中、話を聞いた電操主任様が「ひまだったから~」とあっさり作ってしまったのがこちら。
こちらの回路、巻き取りの棒の回転速度変位をロータリーエンコーダによって測定しフィードバックを掛けて定速にしてくれるというものです。
また、先代、執行代のエコノの方々のおかげでモーターの電源装置も新しくなりました。
お手伝いいただいた皆さん、この年末の忙しい時期に本当にありがとうございました。これで落ち着いて年が越せそうです。私は今から11時間かけて四国の田舎に帰ります。それでは皆様どうぞ良いお年を。