翼保持の改革
13/04/14 21:55
東山
お久しぶりです、東山です。
翼がロールアウトしてからというもの、これまでとうって変わって暇な毎日が続いております。
そんな時間を利用して翼保持器「シグマファルコン」と、翼回転固定器「バナナ保持器」を補修、作成しました。
以前の翼の回転固定の方法
手で主桁から飛び出たマウント部分を持ち、接合の際の回転に合わせてトルクをかけ、翼が回転しないようにしていました。このポジションには慣れ(高度な技術?)が要求されていました。
そこでバナナ保持器の出番です。
これが登場したことにより、人がやらなければいけないのは「ただそこにいるだけ」となりました。
板の部分に座布団をつけて欲しい、という要望が出るくらいのゆとりポジションになりました。
トラックの積み込みを考慮して腕の部分は折りたたんで板の下に仕舞えるようになっています。
次に翼保持器シグマファルコンです
以前は桁の荷重を手で支えていました。いくらカーボン製とはいえこれだけの強度を持つとなれば質量は重く、TFでもキツいポジションの一つでした。
シグマファルコンを導入してこうなりました。
なんということでしょう、ここにつく人は上から押さえるだけでいいのです!
ちなみにシグマファルコンは東京大学飛行理論実践委員会F-tecの
ページにのっていたものを参考に制作しました。ここでお礼申し上げます。無断リンクなので問題があれば言ってください。
トラックへの積み込みを考慮して3つに分解できるようにしています。そして組立や修理の効率化のために2つの足(部材B)は同じ構造となっています。
緑丸のネジを外すことにより3つに分解できます。
いつもおなじみSolidWorksの解析結果を参考にして縦の支柱を木材2本で作ってあります。これで桁に人の体重くらいの荷重がかかっても壊れません。
(解析画像待ち)
この二つのアイテムを導入して翼保持はこんな感じになりました。
2つの翼保持器シグマファルコンの間にバナナ保持器があります。
人力でなく器具で固定するようにしたことによって翼ががっちり固定されて、翼接合が安定してできるという思わぬ利点もありました。そのおかげかGSUでは翼接合は2時間以内で終えることが出来ました。TFでもスピーディーにやっていきたいと思います。
おまけ:翼ラック微修正しました
Before
After
ちょっとC桁が長くなったみたいです。
ではまた~
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(C) Meister.