こんにちは、翼班主任のsmzです。
大変長らく更新をさぼっていました。申し訳ありません。
2度の翼修復と、翼端製作に忙殺されていました・・・。
ということで今回は、翼端製作について書きたいと思います。
修復なんてもう思い出したくもないので絶対に書きません。
3月の交流会でお答えできなかった、製作方法に関する質問への答えも兼ねさせていただきたいと思います。
余りに長くなってしまったので、記事を分割しました。ご了承ください。
Meisterの主翼端は、毎年趣向を凝らしたウイングレットを作っていますが、今年はB787を参考にした「レイクドウィングチップ」を製作しました。後退角とわずかな上反角がついた、伸び上がるような形の翼端です。
こんな感じ
基本的な構造は他の翼と変わりませんが、他と違う特徴としては以下が挙げられます。
・後退角 これによって、桁に対してリブが斜めに立つ。
・上反角 主翼メイン部との接合部の局所上反角のため、滑らかにつなぐ必要がある。
・プランク立体切り出し 翼弦長が小さく、前縁曲率が大きすぎるため。
・半リブ無し めんどくさかっリブ間の都合。強度上、半リブが連続するのを避けた。
・肉抜き無し めんどくさ小さくなりすぎて有効性がほとんどないため。
・ストリンガー無し めんどプランクが十分に厚く、それだけで強度が保てるから。
・端部一体型 スタイロ削り出しの端部パーツが一体になっている。
まずは設計です。本来であれば2ヶ月以上前に全体設計者があげておくはずだったのですが、煽っても煽っても「明日あげる」と言うばかりで一向に出てくる気配が無いので、翼班で勝手に決めました。全体設計から20°の上反角と、リブが立つ部分のスパン、翼弦長の指示はありましたが、後退角と端部については私と翼班設計の独断と偏見で決め、形が美しくならないので結局翼弦長もいじり、承認をとりました。
その後、翼班設計が上記の特徴に注意しながら詳細設計をまとめ、製作に入る準備を終えました。(その後翼修復でしばらく作れなかったんですが・・・)
設計編は以上です。お次は製作編第1週です。