25代コンセプト(翼班)

2025-03-15

25代翼班主任より

今年の翼班は、精度の向上を目標にして日々活動しています。

  1. 水平台の導入
  2. 構造の変更
  3. 最後に

水平台の導入

 25代では、Meister史上初めて水平台を導入しました。水平台はアルミフレームとシナランバーコア合板で作られています。水平台の導入により、既存のリブ立て方法より精度の高い方法でリブ立てを行うことができるようになりました。既存のリブ立てでは目で確認する作業が多かったのですが、水平台を使ったリブ立てではそのような作業を減らすことができ、より精度よくリブ立てを行うことができます。水平台を使ったリブ立てでは、リブの下面に沿う形状の治具を桁に通したリブに取り付け、そのまま水平台に置くことで、機械的に迎角が揃うようになっています。初めての試みであるため、試行錯誤を重ねながら、より良い方法を模索しています。

構造の変更

まず、25代ではカーボンリブキャップからバルサリブキャップに変更しました。昨年からMeisterでは熱収縮フィルムを採用しています。昨年度の24代では、カーボンとスタイロの接着の相性が悪いため、熱収縮時にかかるフィルムのテンションに耐え切れず、リブキャップが浮いてしまうことが多々ありました。カーボンのままでは修復に非常に時間がかかってしまうことや表面の凹凸が原因で翼の性能が落ちてしまうことから、今年からバルサに変更しました。バルサとスタイロの接着相性は比較的良く、先のような問題がなくなるので変更に踏み切りました。

次に、25代では後縁の構造を従来のものから大きく変更しました。今まではカーボンリブキャップが薄かったためにリブに後縁材を直接接着し、その上からカーボンリブキャップを重ねて貼るということが可能でしたが、バルサリブキャップは重ねて貼れるほど薄くはないので、後縁の構造を一新する必要がありました。また、24代では直接リブに力が加わってしまう構造でしたが、構造を変更したことにより、バルサを通して間接的に加わる構造になりました。

最後に

昨年より精度の高い翼を製作できるよう日々の活動に励んでまいります。今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。


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