2006年10月の記事です。

2006年10月04日 新車の設計に関して

書いた人: 熊谷(2006/10/04 02:27:54)

前回は一年に対するコメントで終わってしまったので、車体の設計について書きます。

今年の設計を始める時に考えたのは、
①前方投影面積を出来るだけ小さくする
 これは、去年の設計の先輩のTorilobitの設計の方針の一つを受け継いだつもりです。
詳しい話は長くなるので省略しますが、物体にかかる空気抵抗の大きさは、物体の形状や滑らかさに影響されると共に、前方投影面積(要は前から見た時の面積)に比例します。前方投影面積を多少大きくしてでも理想の流線型に近づける、という方針で設計されたエコノムーバも多い様ですが、僕は流線型に近づけるよりも、前方投影面積を小さくする方を選びました。
②高さ方向の空気の流れを意識する
 これは、新車は高さよりも幅の方が大きくなりそう(実際になりました)だったので、空気は高さ方向に逃げ易くなると思ったからです。
③尻尾を途中で切る
 エコノムーブの尻尾の形に関しては、どの形が一番空気抵抗が少ないかははっきりわかっていないそうですが、設計を始める前に、エコノのあるメンバーから、尻尾の切れたかっこいいエコカー(エコノムーブではない)の写真をみせられたので(しかもそのエコカーが優勝経験のある速いマシンだったので)尻尾を切断してみようと思いました。
④単純に出来る所は単純にする
 これは、時間が無かった等の原因もありますが、単純な形状の方が製作性もよく、またわざわざ凝った方法を用いたからと言って、空気抵抗が小さくなるとも思えなかったからです。
⑤明らかに空気の流れを乱す部分を作らない
 これは当たり前と言われれば当たり前ですが、タイヤやドライバーの周囲の形を考える時に意識しました。
⑥ドライバーの視界を確保する
 エコノムーブのレースでは、結構衝突等のアクシデントが起こります。どんなに速くてもアクシデントで走行不可能になっては意味が無いので、視界の確保はには気を使いました。
⑦外見を格好良くする
 この方針は、「どうせ作るならかっこいい方がいい」という単純な思考の産物でした。こればかりは成功したかどうかはわかりません。

と、いろいろ考えて設計しましたが、いざやってみると予想外の所で何度も行き詰まり、最初に考えていたのとは少し違う形になりました。また、個人的にTorilobitと同じ形にはしたくないと思っていたのですが、方針①が災い(?)してか、結構似てしまった気がします。まあなんだかんだ言っても、自分では結構気に入っているのですが。

それにしても設計をしている間に本当に色々な人に手伝ってもらい、本当に助かりました。というか手伝ってもらっていない班が思いつきません。本当にみなさんありがとうございました。

P・S 全体的に説明が中途半端ですが、それは一から説明すると終わらないからです。これ見て聞きたい事あったら熊谷まで言ってください。

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2006年10月01日 班所属がありました

書いた人: 熊谷(2006/10/01 02:01:26)

今日は一年の班所属があり、我等が車班には三人、エレキにも三人の一年生が入ってくれました。自分では新歓は頑張ったつもりなので、嬉しいです。それにしても全員4類とは・・・。過去問および進路相談は中山君に任せた!

班所属という事で、このページを見ている一年生向けに大事な話を二つ。
一つは、他人の頑張り具合を自分だけの視点で判断しない、という事です。これから授業が始まると、学科や個人的な用事などで倉庫に来る時間が結構ばらばらになります。自分が倉庫にいる時に見かけない人が、自分がいない時間に頑張って作業していた、なんてのは良くある話。よっぽどの場合は別にしても、間違っても気安く「お前最近作業してないだろ」とかいう事を言わないで下さいね。影で頑張っている人って結構多いんです。

もう一つ、エコノに入った人も人力に入った人も、お互いの部門に関心を持って欲しい、という事です。日本中見回しても人力飛行機とエコノムーブを両方やっているのはMeisterだけ。という事は二つの部門で協力できる事は人力、エコノ両方にとってMeisterにしかない強みになるはずです。お互い人手が足りない時や、わからない事がある時は積極的に協力し合いましょう。
それに、僕みたいに鳥コン好きなエコノとか、車好きの人力もいるだろうし。

と、まあ偉そうな事を書きましたが、まあ心の片隅にでもしまっておいてもらえるとありがたいです。
作業に関する話は眠いのでまた今度。

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