2008年03月の記事です。
書いた人: てつや(2008/03/23 02:06:15)
書いた人: てつや(2008/03/04 01:10:14)
前回の日記でV字積層について書きました。
今回はそのV字を桁に貼り付ける…前に、加工する話です。
できあがったばかりのV字はすぐに飛行機に付けられる形をしておりません。
無駄が多いので、適当な形に切り取ってやる必要があります。
こんな感じに。
少し引いてみるとこんな感じ。
楽しそうですね。
さてこの二人。新旧コントローラ担当です。
今年の回転数計は去年の光学式を踏襲せず、磁気式にするそうです。
作業中はずいぶんと話が弾んでいたようですが、いったい何を話していたんでしょうね。右に写っている魚屋さんの息子の笑い声が印象的でした。
笑い声から会話を推測すると、
「ネオジウムの特許ってそろそろ切れるんだよね?」
「そうなんですか?あはははは!」
磁石ってそんなにおもしろい?
(主任による勝手な妄想です。)
気を取り直して。
最後に、できあがりの写真です。
書いた人: てつや(2008/03/03 23:12:22)
前回からだいぶ間が空いてしまいました。
こんばんは。電操班です。
前回「トップページを電装日記で埋める」などとのたまいましたが、手持ち無沙汰な時間というものはタイミング悪く訪れるものでして…。
いつか電装日記で埋め尽くせることを夢見ながら、とりあえずは作業報告でも書こうと思います。
今回はV字積層です。
V字とは、
人力飛行機の尾翼のあたりの部品の名前です。これがないと尾翼がくっつきません。
写真はすでに桁(飛行機の骨組み)に付いていますが、これを作りました。
一応作り方を書いておきますが、こんな書き方なのは説明が面倒だったので箇条書きにしたかったからです。知らない方には異国の言葉に見えると思うので、読み飛ばすことをお勧めします。
---作り方---
[材料]
V字の型 …1個
カーボンクロス …適量
A…
テパ …適量
エピコート …適量
ハニカム …適量
ケブラー …2本
ピール …適量
ブリーザー …適量
真空パック(十分な大きさのもの) …2枚
真空ポンプ …1台
ジャムのビン …1個。ジャムじゃなくてもいいです
不死鳥の尾羽 …適当
[手順]
1.Aを準備します。適量混ぜ合わせておきます。
2.Aをビンに入れ、真空ポンプを使って減圧し、放置します。
3.きれいな作業台を用意し、カーボンクロスを置きます。
4.十分に気泡を抜いたAを適量カーボンクロスの上に広げ、がんばってしみ込ませます。このとき、頑張りすぎると形が崩れてしまうので注意しましょう。
5.型に貼り付けます。
6.1-4を繰り返します。途中、ハニカムを忘れずに挟み込むようにして下さい。
7.ピール、ブリーザーを被せ、真空パックに入れて減圧します。
8.24時間放置します。温度に注意しましょう。
現時点では引き継ぎ資料はこんな感じでいこうかと思ってます。
何か見えたならそれは幻覚です。
夏休みに練習し、作業前にエポキシ樹脂(レシピ内ではA)の硬化実験もしたおかげか、二回とも硬化不良を起こさずに作れました。
壊れなければいいのですが。
そろそろV字についても終わらせようと思います。
V字は加工したらテールに貼り付けます。そもそも尾翼をつけるためのものですから。
Meisterでは、まずV字をテールに接着剤で固定します。こんな風に。
V字に乗ってるピンク色の線はレーザーの光です。(「お、何かすごいことやってる」感を出したかっただけです)これでいい感じにV字を貼り付けます。
しかしこれだけでは弱いので、いろいろとくっつけて補強します。尾翼は飛行機が飛んでいる間、ひっきりなしに動いているので「これでもか!」というくらいにガチガチに固めます。
まず、カーボン板を削ってテールとV字の間の隙間に貼り付け、
その上からパテを盛ります。
白いのがパテ(と、呼んでいますが、本当はグラスバブルス?)です。
あとは、このでこぼこしたパテをヤスリがけして、上からカーボン繊維で補強して終了です。
完成品の写真を撮り忘れてしまいました…。