2009年11月の記事です。
書いた人: okb | 09/11/27 21:59
少し前に、C桁用マンドレルの新調 と A桁巻きをやりました。
日記に書いていないことを思い出したので、書きます。
詳しい経緯は設計や主任が書いてくれると思いますが、ある方のご厚意でおニューのマンドレルを頂けることになりました。Meisterは多くの方の協力のもとに成り立っているのだと実感する今日この頃です。本当にありがとうございます。
さて、肝心のニューマンドレルについてですが、今までと変わらずアルミ製の中空、φ90、長さはおよそ5000程です。これまでのマンドレルは修復痕が目立ちうっすらと限界を感じていたので、新戦力の加入はとても心強いです。
「よーし、このカワイ子ちゃんをピカールでピッカピカに磨きげちゃうぞ」
そんなときでした。我々が異変に気付いたのは。
なんとこの子、最大で1㎝ほどたわんでいるのです。
翼が変にねじれてしまうのではないか、無事に脱型出来るのか、いろいろと不安はありますがとりあえずC桁を巻いてみることにしたのでした。
≪続く≫
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書いた人: KH | 09/11/27 21:38
ずっと前に、溶接部巻き と 桁破壊試験をやりました。
日記を書いていないことを思い出したので、書きます。
わざわざ分ける必要もないような気もしましたが、別のことなので分けてしまいました。ハハ
~~桁破壊試験~~
私が言いました。「スーパースローカメラで破断部分を見てみようZE!」
数日後、某設計さまは言いました。「急なんだけど~中略~今週土曜日に行うことになった。」
本当に急です。
その連絡を受けた後、FRPはワラワラ働き始めました。
そもそも桁破壊試験ってどうやるんだっけ?
あるぇ?ぶらんく?
みんなが一生懸命思い出したりおもりを作ったりしている間に、破断部の防護用のケースを作りました。
余談ですが、あまりにもざっくりと作ったため、ザックリ一号という名前が付けられました。
破壊試験の結果は、あまりにも微妙な結果となりました。とりあえず、桁破壊試験の技術継承はできました・・・よね?
動画をUPする予定でしたが、結論だけ言うと破断部が映っていなかったので、UPは見送りました。
失敗の原因としては、おもりのバランスが悪かったことや、古いトラロープと新しいトラロープの伸びが
同じじゃなかったこと。そして、ザックリ一号の干渉や、カメラが寄り過ぎていたことなど考えられます。
しかし、来年くらいには雪辱を晴らしてくれるはず・・・!!
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噂によると、FRP一年から二人ほど、パイロット志望者が出たようです。
うれしい限りです。
書いた人: KH | 09/11/27 20:43
ずっと前に、溶接部巻き と 桁破壊試験をやりました。
日記を書いていないことを思い出したので、書きます。
~~溶接部巻き~~
某設計さまが言いました。
「溶接します。今週」
その後紆余曲折を経て溶接しました。
そこら辺はたしか某設計さまが書いていたような気がします。
で、溶接したあたりをFRP備品とともにヤスって、とりあえず見れるようにしました。
去年脱型出来なかったDマンなだけに、念のため溶接部で巻いてみました。
ply構成は実際にD桁を巻いたときに溶接部あたりで巻くはずだろうply構成で巻きました。
つまり、90 0 0 45 45 だったような? 詳しいことは主任さまが書くと思います。
・・・そういえばテイパーのことを忘れてて、90度シートは貼り損ねました。ハハ、ワロス。
その後素手でマンドレルを回しつつテンションテープ(シュリンクテープ?ラッピングテープ?)
を巻いたら炉に入れて焼いたそうです。そのころ私は準備してました。破壊試験の。
溶接部桁の出来は、まあ普通でした。ただ、脱型はそうそう簡単にはいかなかったみたいで、案外本気で
引っこ抜いた感がありました。
・・・とりあえずヤスリとらないと抜けない、というか剥がせないということはありませんが・・・
よくわからないので、D桁巻きは先延ばしです。とりあえず今はCl桁を巻いています。
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書いた人: okb | 09/11/10 10:45
皆さん楽しく読んでいただけたでしょうか?渾身の力作「秒速0.3ミリメートル」
まだの人は是非読んでみてください。感想をいただけるとありがたいです。パクリじゃないです。リスペクトです。
というわけで上田ができました。色々ミスはありましたが、採用されそうです。細かいことはまた主任が書いてくれると思います。
次に連絡です。今週は桁巻きしません。大事なことなのでもう一度言います。今週は桁巻きしません。先日溶接したDマンドレルの溶接部が桁巻きに耐える物なのかを確認するため溶接部巻きを行うためです。
そして土曜日に桁破壊試験を行う予定です。急に決定したことですが、準備がんばります。
差し入れ待ってます。
書いた人: okb | 09/11/10 07:39
どれほどの速さで巻けば、桁にまた会えるのか
二〇〇九年の秋。上田との再会を果たすため、僕は次第に少なくなる差し入れの中を上田マンドレルの待つPCルームへと向かった。
黒い鉄マンドレルの上に1ply目のシートが交差した。中心線の引かれていないシートを見て僕は鈍い光を放つ蛍光灯を見上げた。あの日、あのシート切りの日、がんばってシートを切ってくれた一年生を横にきちんと確認をしなかった自分がひどく恥ずかしかった。
約束していた時間を過ぎ、上田マンドレルはだんだん冷たくなっていった。ヒューズの切れた電熱線は、電装班が手を尽くしても再び熱を放つことはなかった。
2ply目の全通のシートを貼るには、保持するときに使う手袋の数がどうしても足りそうになかった。退屈そうに待っている周りのみんな、じわじわと流れていく時間、手袋を買いにスーパーへと走る僕を心細くさせていった。たった1分がものすごく長く感じられ、時間ははっきりとした悪意を持って僕の上をゆっくりと流れていった。僕はきつく歯を食いしばり、ただとにかく泣かないように耐えているしかなかった。
――あの人がいる場所にくると、胸の奥がすこし苦しくなる。
「ねぇ、秒速0.3ミリなんだって」
「えっ、何?」
「テンションテープを巻くスピード。秒速0.3ミリメートル」
少し前に、C桁用マンドレルの新調 と A桁巻きをやりました。
ちゃんと日記に書いていないことを思い出したので、書きます。
前の日記の続きではありませんので、あしからず
A桁といえば数あるMeisterの桁の中でも最もply数が多く時間もかかります。
というわけで三連休に巻くのが毎年の恒例ですね。さらに今年は部員の疲労も考慮してシフト制を導入しました(FRP除く)。朝と夜の2シフトでみんないつでも元気ハツラツってやつです。
まぁ個人的にはシフト制に対してあまり乗り気ではなかったんですけど、なんとかなったし良かったんですかね?
大変な作業なので予定が狂うこともしばしばありますがご了承ください。納得のいくまで考えたいので、みなさん御意見があればぜひとも聞きたいです。別に解決策に限定しませんよ。
閑話休題。A桁はスパイラル1層巻くのに4,5時間かかったり、そんなスパイラルが4層もあったり、その後テンションテープ1層巻くのにまた4,5時間かかったりと、とにかく時間がかかりました。脱型完了時刻は日曜日の18時50分、巻き始めから39時間40分後のことでした。
出来上がった桁は数箇所あやしい所がありますが、大ラックに収まったその姿はやはり壮観です。ラックに桁が全てそろう日が待ち遠しいです。