2013年2月の記事です。

≪2013年1月 2013年5月≫

双方向昇降圧型DC-DC

書いた人: spe | 13/02/20 02:24

こんにちは,長かった期末試験を消化することにようやく成功し(二度寝という悪魔に背中を刺されそうにはなりましたが)なんとか必要単位を回収できた(と思われる)speです.
代替わりからはや3ヶ月弱が過ぎ,その間に私は先代エレキ主任が残したノウハウ(この記事の双方向DC-DCの部分参照)を元に,それを発展させて昇降圧を自由に行うことができるようにした双方向昇降圧型DC-DCコンバーターの設計と製作を行なっていました.
主回路は下のようになります.
主回路.png
この回路はインダクタを中心としたHブリッジになっており,電流測定用のシャント抵抗であるRを除けば,完全に左右対称になっています.
左右対称の形になったことで,4つのFETに加えるPWMのデューティー比を制御することにより,AかBの片方に印加された電圧から,もう片方に0~∞(と言っても回路の制御回路やコンデンサの耐電圧の関係で現実には100V以内)の自由な電圧を出力することが可能になりました.Q1とQ2,またQ3とQ4のゲートにはそれぞれ常に相補PWMのパルスを印加することで無負荷時でも安定した電圧の制御ができ,また電流が左右どちらにも流れることができるようになっています.
回路の実装は下の写真のようになっています.
箱外観.jpg
装置外観
箱中身上.jpg
中身
C1,C2のコンデンサには4700uF50Vを2直したもの(直列で電圧を印加した際,電圧のばらつきが少ない個体を選定した)を用い,LのインダクタにはTDKが販売しているスイッチング電源用フェライトコアに銅線を巻きつけた自作のコイル(インダクタンスは50uH程度)を使っています.

今回製作したこのDC-DCコンバーターのコンセプト(目標)は,
「車載用として以外ではどんな時でも使える汎用性の高さ」
にあります.今のMeisterエレキ班が使用可能な直流電源には,20V/36Aまで出力可能な安定化電源がありますが,エコノムーブで主に用いる電圧は24V及び48Vであるためこのままででは電圧が足りません.また,私の2つ上の代の先輩が制作したDC-DCコンバーターは,同期整流を行いながらも電流不連続モード時でも電流が逆流しないという高度な制御を行なっているものですが,それ故に一旦壊れてしまうと直すのが難しく,またこれは入力電流制御であり,出力電圧の制御はできないものになっています.
そこで,車載以外のあらゆる場面で使用可能で,しかも外付けのテスターがなくてもおおよその電圧・電流値をLCDディスプレイにより目視でき,また壊れても修理が容易いように単純な回路とロジックを採用し,電流制御・電圧制御両方が可能な汎用DC-DCを作ろうと思いいたった訳です.さらに実は,この回路には通信用のUSARTポートを設けており,その気になればPCで入出力電圧や電流を制御・記録することもハードウェア的には可能になっています(それらのソフトウェアの実装はまだやっていませんが).
使用用途を「車載以外」としたのは,私自身が昇圧回路を作るのが初めてであったため設計の練習をしたかったのと,LCDディスプレイ等「車載する」という観点においては不要なものを組み込むことを最初から決めていたためです.
効率の詳しい測定はまだしていませんが,極端な入出力電圧差がある場合や微小電流・大電流(20A以上)を扱うのでなければ効率は大体92%以上は出ていると思われます.少なくとも,20V→30V昇圧で入力電流8Aの時には効率97%という数字が出ています.効率の詳しい測定は春休みを利用してしっかりと行いたいと思います.
さて,この汎用的に使える回路を作ったことで,DC-DCを使った様々な大会を想定した車載回路の構成をモーターベンチによって試すことができるようになりました.さまざまな回路構成をシミュレーションをして最も効率がいいと思われる構成を探し当て,それから今度は車載用にこのDC-DCコンバータの機能を削ったものを作っていくつもりです.
WEM第2戦,私たちの新車体の初陣となる秋田大会は5月初め,ゴールデンウィークに行われます.秋田大会に向け,綿密なシミュレーションと準備を行なっていこうと思います.


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婆娑羅(+作業報告)

書いた人: 寺本 | 13/02/02 10:53

 前回の投稿から1ヶ月たちました。相変わらず寒いですが風邪をひいていないですか?食事と睡眠を十分にとって、体調を維持しましょう( ╹◡╹)」


 前回、『僕は例年と違うことがあればこのエコノ日記に書き込もうかと思っています。』と書きました。その一つにメンバーに婆娑羅が好きな人が多いというのがあります。


 婆娑羅とは......!!
 
 東工大(大岡山キャンパス)の近くにあるラーメン屋。系統としてはいわゆる二郎系のラーメン屋で太麺でスープは醤油ベース(坦々麺仕様もある)、そして大盛りの野菜が麺の上に乗せられている。その魅力は、最後まで飽きずに食べられるスープの濃さ、味、もちもちとした噛めば噛むほど旨みの出てくる麺、そして動物としての本能に直結している量という満足感。それらの優れたバランスが客を魅了しリピーターを呼び続けている。


 僕もこのラーメン屋によく行っていて、週に1度は行っているほどで、多い人は週に2度行くという人もマイスターにはいます。もちろんエコノの人だけでなく人力飛行機部門の人にも婆娑羅が好きな人がいて、今年の飛行機の機体名候補に婆娑羅が挙がり僅差になるほどです(実話/reports/rep/2013/01/2013.html)。

 1月31日は、月末400円デーだったので行こうと思っていた人とで婆娑羅に行ってきました。

 僕はミニラーメンを頼みました。

(画像撮り忘れました)

 美味しかったです。おなかいっぱいになりました。

 おすすめの食べ方としては、麺の上に乗っている山盛りの野菜に注目してしまう気持ちを抑えつつ、麺をほじくり出して麺から先に食べ始める。そしてスープを吸ってしょっぱくなってきたごろに、野菜と交互に食べるという、いわば『麺がおかず、野菜が白米』というふうに食べる感じです。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
いちおう作業報告しておきます

雌型を積層し終えたので脱型しました。
上下2分割にしたのですが、離型処理がいい具合にいったのかアッパーは
マイナスドライバーで少し衝撃を与えるだけで脱型できました。
2013-01-09 13.46.11.jpg
ロアーに関しては幾何的に少し雄型を破壊してやらないと取れない形状だったので、
後ろ半分を破壊してやると綺麗に取れました。
2013-01-09 16.17.00.jpg
今年は腰の筋肉を酷使する必要はなさそうですヽ(´▽`)/。
現在、型を補修が終わっており、期末試験が終わったらシャシー、カウルを積層したり、
金属パーツを製作して行こうと思います。
P1040780.JPG

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