speが2013年6月23日に書いた記事です。

袖ケ浦大会6月

書いた人: spe | 13/06/23 23:04 | コメント(3)

どうも,Teamエレキ主任のspeです.
報告を怠ってしまっていて申し訳ありません.中間テストやら実験レポートやらTOEICやらの相手をしていたら大会から3週間も経ってしまいました.

去る6月2日,我々Meisterエコノムーブ部門はWEMGP第3戦,袖ケ浦大会に行って来ました.前回の記事の通り,今回の袖ケ浦大会ではトリロビートを用いての参戦です.
まず結果からいうと,
1周2.43kmの袖ケ浦サーキットを24周して7/11位
でした.
久しぶりの,そして我々が執行台になってからでは初の2時間完走ということで,喜びもひとしおです.

さて,今回の袖ケ浦大会でのエレキの目標は
「事前に走行計画・エネマネを完璧に行う」
ということにありました.
まずそのために行ったのは,トリロビートの桶川でのテストランです.

2013-05-17 07.46.26.jpg
桶川を走るトリロビート
人力飛行機のTFでお馴染みのホンダエアポートですが,5/17には我々も付いて行ってトリロビートを走らせました.このテストランによって得たデータを元に,トリロビートの転がり抵抗の係数,及び空気抵抗の係数のおおよその値を割り出しました.
このデータを元にひたすら計算し,モーターベンチを使ってコースの勾配をシミュレートし,なんとか「おそらく一番効率のいい走り方」を目指します.この作業はかなり難航しましたが,大会本番三日前にはなんとか走行戦略を決定,ドライバーにもしっかりと説明をし,モーターベンチを使って練習する時間も作ることができました.回路構成は秋田大会のストラーダとほぼ同じで,それに加えてバッテリーと並列に電気二重層キャパシタ(日本ケミコン製 600F 2.5V)を12直にしたものを組み込んでいます.

というわけで迎えた本番です.人力飛行機部門の人たちや,エコノムーブのOBも駆けつけてくれて,非常に賑やかなセットアップとなりました.しかし,配線は基本的にコネクタを繋ぐだけの状態に事前にしておいたこと,また前回手間取ってしまったプリチャージも難なく行えるように回路をセッティングしていったこと,レース中のドライバーへの指示は他の人に任せたこと,等により私はやることはほとんどありませんでした(今思い返すとホントに何もやってなかった).

DSCF2060.JPG
賑やかなセットアップ
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※この写真で寝てるのは私ではありません
というわけで,私は練習走行でも本番でも,ひたすら一定のペースで走り回るトリロビートを眺める作業をしてました.
いや......なんて言うか,感動でした.今までの大会では大抵の場合車体に不都合が起きて途中で止まってしまったり,もしくは去年のNATSやトリロビートのように走るはいいもののエネマネや回路構成が割りといい加減であったりしました.今回は私自身がかなり時間をかけて回路を組み,戦略を立てた大会だったので,その戦略通りに走っているのを見ることができたのは非常に良かったです.
とりわけ,24週目の坂を登りきり,大会残り時間3分でホームストレートに現れたトリロビートを見た時にはうれしさのあまり飛び跳ねそうになりました.
そして結果を見るとトップチームにははるかに及ばないものの,24周で7/11位,なんとTeam ENDLESSさんのリボンGo!よりも良い成績で大会を終えることができました.この24周というのは事前のシミュレーションによって導かれた理論上の限界とほぼ同じであり,ドライバー及びドライバーへの指示役の二人がいかにうまくレースを運んでくれたかがよく現れています.

まあ実は小さなトラブルはなくはなかったのですが,全体の流れとしてはほぼ問題なく進行することができたとてもよい大会となりました.次回以降もこのように行けたらいいなと思います.
しかし,トップチームはなんであんなにたくさん走れるんだろう? 車体データを解析した結果,転がり抵抗とモーターで結構効率が違ってきてるのはわかったのですが,それであそこまで差がつくものなのか.......




おまけ
毎回恒例となりつつあるエコノ代表によるエコノの物真似
DSCF2179.jpg



コメント(3)

| 13/07/10 01:50 | 返信

よくやった!!
自分のやったことが受け継がれているようで、嬉しく感じます!!
これからは、自分の車体で頑張ってね!!

ミツバ齋藤 | 13/07/14 04:44 | 返信

>車体データを解析した結果,転がり抵抗とモーターで結構効率が違ってきてるのはわかった・・・

どうやって解析したのかな~???

>それであそこまで差がつくものなのか.......

つかないですね!

speからミツバ齋藤への返信 | 13/07/24 13:41 | 返信

記事では解析などと書きましたが,実際はそんなちゃんとしたものではありません.
秋田大会でのトップチームの走行距離から,平地を70Wで46km/h程度の速さで走れると考えた場合にどれくらいの転がり抵抗となるのか(空気抵抗についてはよくわからないのでトリロビートと同様と考えた),というのを計算した結果をトリロビートの転がり抵抗と比較した所,大きな差(係数の値が倍近い)が出たというものです.
また,実際の袖ケ浦の大会でトップチームの走りを観察した所,登り坂の終盤での速さが私達よりも明らかに速いことから,大電流を流してもモーターの効率が特電アモルファスよりもかなり良いのではないか,という推論を立てました.
トップチームとの走行距離の差については,上記の要素の他,他チームの話を伺った所回路構成やエネマネについてもまだまだ詰めが甘いのかなということを感じております.

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