speが2013年9月13日に書いた記事です。

菅生大会

書いた人: spe | 13/09/13 01:24 | コメント(3)

お久しぶりです.前回の記事より3ヶ月振りの投稿となるTeamエレキ主任のspeです.

さて,我々Meisterエコノムーブ部門は9/8に開催されたWEMGP第4戦,菅生大会に行ってまいりました.
その結果はなんと一周約3.7kmのインターナショナルサーキットコースを14周し31チーム中6位.位入賞こそ逃したものの,我々としては十分納得の行く結果と考えております.
また我々の代の車体であるストラーダの初めての2時間完走ということになり,一同非常に喜んでおります.
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我々のチームは前輪にまだ不安がありカーブ時にはスピードを落とさざるをえない状況だったのですが,今回の大会は常に小雨が降っており,それによってどのチームもカーブの速度を落として走っていました.これにより他チームとカーブで差をつけられず,また直線はMITSUBAの大出力高性能モーターによって他チームと引けをとらない走りができたのが,今回の結果につながったのだと思います.

さて,ここからはこの大会を迎えるにあたってのエレキの準備の話をしようと思います.
この大会では高低差が非常に激しく(最大高低差約70m)長くてきつい坂が多いコースとなっています.したがってこれらを攻略し,エネルギーを効率的に使うためには電気回路の工夫が必要です.
そこで,エレキが用意した回路が以下になります.
大会回路構成.PNG
この回路では新しく作った双方向昇降圧DC-DCコンバータを用いています.このDC-DCは秋田大会で用いたDC-DCコンバータに電流制御の機能をつけたものとなっており,これにより回路全体としては4つのモードを使用することができます.
1.SW_1を中点に入れると,これは見れば分かる通り惰性走行になります.
2.SW_1をB入れると,DC-DCを介してモーターとキャパシタが接続されます.この時,DC-DCは以下の等価回路を構成するように動作します.
等価回路2.PNG
このとき,ボリューム操作によって回生電流を制御し,ブレーキ力の調整が可能になっています.これは主に下り道で速度を抑えるのに用います.
3.SW_1をA入れると,モーターとDC-DC,そして電池が接続されます.この時,DC-DCは以下の等価回路を構成するように動作します.
等価回路1.PNG
この状態では,DC-DCによりキャパシタから電流を流し,電池からモーターに流れる電流を低減することができます.主にこれは上り坂で使うことになります.
4.SW_1をAに入れた時にSW_PREをONすることにより,以下の等価回路となります.
等価回路3.PNG
このモードは主に大会開始直前のキャパシタのプリチャージに用います.
大会中は主に1.2.3.の各モードを用いてできるだけ電池に大電流を流さず,効率的にエネルギーを用いていく戦略としました.
この回路構成を決める際には紆余曲折あったのですが,あまりに長くなるので割愛します.

この大会への出場は2008年のDAW以来初めてとなり(去年はモーターの事故のため見学だけでした)わからないことの多い大会でしたが,この大会におけるMeister歴代最高記録を塗り替える記録を残すことが出来ました.
さて次の我々の大会ですが,いわき大会は消滅する目算が高いとのことで,おそらくは引退試合でも有るNATSになると思われます.今回の結果に驕ることなく,気を引き締めて頑張っていこうと思います.





おまけ
・WEMのあれ
s-P1030346.jpg
・優勝()
2013-09-08 23.25.27.jpg

コメント(3)

| 13/09/13 23:30 | 返信

よくやった!
努力を感じます!

ミツバ齋藤 | 13/09/15 06:05 | 返信

おめでとう!

セキグチ(2008OB) | 13/09/16 01:13 | 返信

おめでとうございます。
NATSも頑張ってください。

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