東山が2012年11月 4日に書いた記事です。

量産型直流安定化可変電源装置製作記

書いた人: 東山 | 12/11/04 19:43 | コメント(0)

お久しぶりです、東山です。

最近、発泡剤を電熱線で切る際に使う直流安定化可変電源装置を作業の合間を縫って作成しています。取りあえず第一期分が出来たので記事にしてみます。

翼班ではリブのスタイロフォームの切り出しに電熱線を使っています。昨年まではスライダックを用いて電圧の調整をしていましたが、接続ミスによりスライダックを数台破壊したり、電圧調整がシビアだったり、接続方法の誤りで感電したりする事故が多発したり、重くて持ち運びが大変だったので、根本的な解決のために直流安定化可変電源装置を用いた仕組みの導入を決定しました。

ちなみにこの直流安定化可変電源装置は開発者のDKDさんが「ピスタチオ」と名付けたので以下ではそれを使います。

ピスタチオは約5V~20Vの直流電源を入力すると、0~入力電圧までの任意の電圧をボリュームにより得ることができます。原理はPWM制御であり、単純なものです。この手の市販の電源装置は出力電圧が安定することが非常に大切なのですが、今回ピスタチオは電熱線の加熱のみに用いるので出力電圧の平滑性は不要なので一切考慮していません。おそらくオシロスコープで見るときれいな矩形波が見られることでしょう。

リブ切りにおいてはPC用ATX電源を改造してピスタチオに入力します。

リブ切り台は4台あるので取りあえず4枚基盤を作ってみました。1枚60分ほどかけて作りました。基盤に余白が多いのは最適化する気力が残っていなかったためです。
IMG_1643.JPG

リブ切り台全景です。スイッチ、ボリュームは右下にあります。電熱線は中央部です。去年天板を塗りなおしたのでさらさらです。
IMG_1644.JPG

スイッチ、ボリューム部分の拡大写真です。板金工作は私の守備範囲ではないので仕上がりが荒いですが、実用には問題ないでしょう。
IMG_1646.JPG

リブ切り台の裏面の配線はこんな感じです。手前がスイッチ、ボリューム部分で奥が回路部分です。青いターミナルから出ている白いケーブルを電熱線に繋げます。最近白い50mm幅の養生テープを買ってみました。便利です。
IMG_1647.JPG

DKDさんからはこれを改良した新型ピスタチオ「ピスタチオE」の資料も頂いているので次はそっちを6台ほど量産していきたいと思います。完成したらここに書きますね。ではまた!

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