東山が2013年3月24日に書いた記事です。

ストリンガー取り付け~

書いた人: 東山 | 13/03/24 20:42 | コメント(0)

こんばんわ、東山です。

今更感ありますが、翼の制作は、マスター作り[10月~1月]→リブ切り[1月~2月]→リブ加工(ストリンガー穴作成、桁穴作成)[2月]→リブ立て[以降3月]→ストリンガー取り付け(今ここ!)→後縁取り付け→プランク、フィルム貼り→翼完成! といった順番で行います。
というわけで今回はストリンガー取り付けの紹介です。
ストリンガーとはこの写真のとおり、リブとリブをつなぐ棒のことです。
2013-03-18 15.37.16.jpg
私たち東工大Meisterは、おそらく世界で唯一ストリンガーとしてーボンと発泡材で出来た複合材を使用しています!私たちはこの新型ストリンガーをその構造から「チータラ」と名付けました。
ストリンガーには一般的にはヒノキやバルサなどの木材が用いられます。
ストリンガーを入れることにより、リブの厚さ方向のたわみが抑制されます、多分。プランク(外皮)を支える役割もあります。
ストリンガーの取り付けは接着剤を用いています。最近足りなくなりそうだったので50本買い足しました。翼を作るにはお金がかかりますね。
リブ加工の際にあけたストリンガー穴に接着剤を塗って、ストリンガーを押し込み設置します。
2013-03-18 15.37.34_R.jpg
ストリンガー穴は小さいので細いヘラを使って接着剤を塗ります。

ストリンガーを取り付けたら三角定規「ゆい」または「かおり」を使ってリブが垂直になるように、ストリンガーの位置をずらします。接着剤は速乾性ではないので数時間ならストリンガー位置の調整が出来ます。
定規を座標の第一象限に角度が90度の点を原点に置いたときに、x軸の方が短いほうがゆい、y軸の方が短いほうがかおりです。言葉で説明するのは要領を得ないのでとりあえず写真です。
ゆい
2013-03-21 17.08.51_R.jpg
かおり
2013-03-21 17.08.21_R.jpg
三角定規には制作上どうしても表裏が存在するため、ゆい、かおりを使うことで端のリブにも対応できます。
そんなわけでストリンガー取り付けがほぼ完成すると翼はこんな感じになります。
2013-03-18 15.39.24_R.jpg
本当は全翼を接合してストリンガーを取り付けたいのですが、残念ながらそんな広大なスペースはないので一部の翼のみの接合です。
この写真の作業場所はMeister倉庫(南実験棟2)のそばのものつくりセンター(南2号館1階)という、学生のものつくりを支援してくれる大学の施設内です。3月いっぱいは作業している予定なので、気になったら覗きに来てください(このページを見ているかもしれない新一年生へのメッセージ)。いつでも大歓迎です。
そういや今年の新歓ページはいつできるんでしょうね(煽り)。
ではまた~

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