東山が2013年2月 1日に書いた記事です。

桁荷重試験の試験

書いた人: 東山 | 13/02/01 02:27 | コメント(8)

こんにちわ、Twitterが落ちているためブログを書くしかやることのなくなった東山です。

前回の桁接合試験で時間内に接合のできなかったCL,DL接合をやっていた裏で、2月なかばに予定されている桁荷重試験に向けてやぐらの組み立て練習を行いました。

桁荷重試験とは、桁を全て接合した後、実際に桁に荷重をかけてみて、桁が折れないか試してみる試験です。参考までに去年の記事です。見た後ちゃんと戻ってきてくださいね~。

こんな感じで行います。
昨年度までは桁を持ち上げるのにクレーン車を使っていました。そのため屋外でしか桁試験を行うことが出来ませんでした。屋外では風によって桁が揺れたり日の入りの時間に迫られながらの作業となりました。
しかし今年、やぐらを組んでそれに桁を吊るすという方法を取ることによって体育館アリーナ内での桁荷重試験が可能となりました。
それには当然荷重試験の荷重に耐える安全なやぐらが必要となります。そのやぐらの組み立て試験を先日行いました。
前置きが長くなってしまったのでこれからはサクサクいきます。

竹串と割り箸で作った桁試験の模型です。今年初の試みだったためいろいろ試行錯誤しました。
IMG_2235.JPG

出来上がった設計をもとに「遠くの」ホームセンターに買い出しに行ってきました。
1.jpg
蒲田にあるホームセンターコーナン本羽田萩中店は都会に近いにもかかわらず、売り場が広大で商品の数も多く価格も安い素晴らしいホームセンターです(私は1円ももらってませんよ)。これだけのものを購入しても配送料はわずか約1000円でした。

下から組み立てていきます。
3.jpg
高いところは脚立を使っても一苦労です。
2.jpg

きちんと水平も合わせます。
5.jpg完成しました!
4.jpg
中央部にミヤウッチャンジュニア(昨年の記事参照)がぶら下っているのがお判りでしょうか。
この後、実際に130kgほどのおもりを吊り下げて桁荷重試験に耐えることを確認しました。

材料費はおよそ4万円。クレーン車のレンタル料2年分といったところですか。

これで桁荷重試験が捗るといいと思います。去年みたいに4回もやりたくないですね。

ではまた~

コメント(8)

心配性のOB | 13/02/01 02:27 | 返信

櫓に筋交いはつけなくていいのかな.
金具はねじり方向の力を受け持たせてもいいのかな.

おせっかいかな | 13/02/01 02:27 | 返信

筋交いは付けるべきでしょう。
この構造を見るとひやひやします。

おせっかい2 | 13/02/01 02:27 | 返信

まったく同じこと想像しました。
櫓が倒れて桁が地面にたたきつけられますよ。

東山 | 13/02/01 02:27 | 返信

コメントありがとうございます。

強度については具体的な計算はしていませんが、筋交いがなくても桁試験の荷重には問題なく耐えると考えています。
ちなみにクランプの強度は以下のようです。
曲げモーメント 6000kgf・cm
せん断強度 500kgf
パイプの引き抜き強度 500kgf

やぐらのサイズは短辺2m、長辺4mです。

とくめい | 13/02/01 02:27 | 返信

具体的に計算してないのになんで耐えられると思うんだろう。
桁試験で桁が落下するリスク、落下せずとも傾くなりして再試験になるリスクを考えたら、素通りできるところではないと思う。

せっかくだし計算してみたらどうかなぁ?

おせっかい3@有休 | 13/02/01 02:27 | 返信

おせっかいが多くてすみません。

桁試験だと桁がフラフラこともあるけど、
支持剛性はどうなんだろうとか。
迎角調整器つけたらトルクもかかるだろうし。。

それにガッチリした盤木でも敷かないと、
アリーナの床がへこむよー

東山からおせっかい3@有休への返信 | 13/02/01 02:27 | 返信

桁の揺れ対策としては昨年と同様に、桁の取り付け部分に紐をつけて4隅から引っ張る計画です。
昨年の記事:
/reports/frp/2012/03/post-49.html

アリーナの床は、調べたところやぐらと桁に付けるおもりの重さに十分耐えられるようですが、傷をつけないように2枚目の写真に写っているコンパネを敷く予定です。

東山からとくめいへの返信 | 13/02/01 02:27 | 返信

コメントありがとうございます。
実際に130kgほどのおもりを吊り下げて桁荷重試験に耐えることを確認しました。また、柱や梁の間隔を労働安全衛生規則に準じて構築しているため、桁試験程度の負荷には十分耐えられると考えました。
私の不勉強のため、以下の計算が合っているかはわかりませんが、一応強度について考えてみました。
・クランプとパイプ間の接着強度は1個所につき0.5tonのため、吊るせる荷重は2ton
・クランプのせん断強度は1個所につき0.5tonのため、吊るせる荷重は2ton
・クランプの曲げ強度は6ton・cmのため、底面を固定して上辺に桁と平行に0.25ton、桁と垂直に0.12tonの力まで耐えられる
・1.8mの単管を2本まとめて両端を保持したとき中央にかけられる荷重は0.28tonまで
・ポリプロピレンロープの1本当たりの耐荷重は1.4tonなので4本で5.6ton、ただし中央は1本なので1.4ton
・不測の事態が起こっても桁を含めた全体の重心がやぐらの外側に出ることはないのでやぐらの転倒は起こらない
もし考慮不足なことがありましたらお知らせいただけるとありがたいです。

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