学生交流会各班報告
交流会各班まとめ報告
今回の学生交流会はMeisterの活動場所である東京工業大学で行われました。
今回の学生交流会の趣旨としては、今年度の鳥人間コンテストに向けての各チームの製作状況のお披露目と来年度に向けての技術交流でした。
したがって、今回の結果報告は2006年度を背負ってたつことになる次期三役および次期主任の方々に提出していただきました。
Webmaster 五味
代表 細川
そして舞台は金沢へ
兼六園、和菓子、NEW金沢駅。いやあ面白そうですね、金沢って。
頑張って車借りていこうか。何時間かかるかわからないけど。
えっ?学生交流会レポはどうしたかって?
正直顔合わせ+α程度のことしかできなかったからなぁ。
いろいろ話を聞きたかったけど、聞けたのは「代表は人間関係に気を使え」ってなことくらいだし。
とりあえず字数稼ぎのためにその日何があったかを少しだけ。
あの日鳥人間が30チーム程集まると聞いて今後のことを思い、聞き役に回ろうかと考えていました。
プレゼンも無事終了し、話を聞こうかと思っていたそのとき代表(堀江さん)から思わぬ一言が、
「西9の片づけをやっておくから各代表さんをS6まで案内して後適当にやっといて」
(…マジっすか)
言われるがままにS6まで案内したはいいが、何をどうすればいいのかさっぱり。
成り行きで議長&進行役になってしまうし。
仕方ないからこんなことを聞いてみた。
「前回いなかったのでわからないんですがこの場はどんな感じにすればいいんですか?」
答え
「次の開催地を決めて、解散しました。」(…それ西9でもう決めた。俺大ピンチ)
疑問点を話し合う場にすればいいんだと気づき、結局そのようにしました。
そこで得た知識が前述の教訓です。
実際、南から北まで総勢300人以上の鳥人間が集まると圧巻ものでした。
その中で自分たちがいる環境が恵まれていることも再認識しました。
せっかく良い場を与えられているんだからやれるだけのことはやろうかなと。
そんな決意を新たにした一日でした。いやほんとに。
翼班 奥山
翼班の作業見学では、スライサーおよびリブ切りの実演、カーボン後縁の展示、翼の構造説明を行いました。特に、他大の方々は個性的なスライサーに興味津々のようでした。
自分が実演していたリブ切りコーナーでは
- 垂直熱線の構造←いっぱい写真を取られました
- マスターの裏にガムテが貼ってあるのはなぜ?←両テがうまく取れるように
- マスターが2枚ないけど垂直に切れるんですか?
- 熱線にはどれくらいのテンションをかけているんですか?←自分で触ってみて下さい
- 熱線には何Vかけているんですか?
- 紙マスターは壊れやすくないですか?←タシカニ。まぁすぐに作り直せますし…
- ニクロム線のφは?
- 1日でどのくらい切れるんですか?←∞
のようなことを他大の方々から質問されました。
翼班の人の多さにはかなりビビリました。たくさんの人間に囲まれてリブ切りをするのはかなり緊張しました(#+_+)
操縦・電装班 後藤
今回の交流会では電装らしくいろいろやっちゃってしまい、自責の念に駆られているのですが・・・。まぁそんなことは忘れてまじめに書こうと思います。
今回電装系で一番気になったのは横国さんと東大さんが製作していたトルク計(推力計)でした。
仕組みはペラの推力の場合はペラシャフトにひずみゲージを貼り付けシャフトのひずみを測るというもの。その問題点には
- 回転体にPICや電池など無駄なものつけることになる
- カーボンのひずみからトルクを計算するのが難しいため実際におもりをつけて測ったものとの比較になりそう
といったものがある。解決策としては
- スリップリングをつける
- トルクを測る用にアルミのシャフトを用意する
などと考えている。トルク計は実現不可能といったものではなさそうなのでもう少し詳しく調べてみて、ペラ班や設計から要望があれば来年はつけてみようかとも思う。
トルク計以外で話に上がったものとしては、機速計の取り付け位置、電池についてなど。機速計だが今年は先輩方と話し合った結果昨年と同じくペラと前田の間に取り付けたが、ペラの風が影響しないとは言い切れず、正直そこでよかったのかわからない。WASAさんは昨年はキングポストの上につけ、今年はまだ考え中だとか。電池についてはコストと安全性を考えなければリチウムイオンでいいのだが・・・。
設計班 千々岩
交流会の反省点としては、まずあまり設計の人と話が出来なかったため、せっかくの機会を無駄にしてしまった点がある。(ペラ班の説明をメインにしてました)自分の勉強不足のせいで聞く話(飛行機に関すること、他大の飛行機に関すること)を整理できてないところが悪かった。
設計として聞いたことは、主に設計に関する資料の存在。色々な人に聞きまくった結果、翼と洋書の人力飛行機に関する資料があることがわかったのは収穫だった。あと様々な大学の人と飛行機以外の話をして交流できたのは、自分の世界を広げられたので良かった。今後は、情報交換をして製作に役立てたいと思う。
コックピット班 鷲見
学生交流会を前にして、僕が最低限やっておこうと思ったのは以下の2つ・・・,
- 他大のコックピット班の3年生と話をして、設計の手順、コンセプト、アドバイスなどなどをGetすること。
- 他大のコックピット桁のφやply構成、桁同士の相貫方法を聞くこと。
でした。で、結果からいうと、それなりに出来たかな?ってところです。では、それぞれについてもうちょい詳しく書いときますね。
1について
WASAの設計主任さん、東海大の代表、日大のコクピ設計の方をはじめとするいろいろな方から貴重な話をしていただきました。特にWASAの設計主任さん(WASAは機体の全て設計主任が設計してるみたいです)にはドライブシャフトをコックピットフレームに載せるにあたって苦労したこと(例えば、駆動系がちゃんと組み立てられるようなフレーム構造をどうやって作るか)など、とても為になりました。
2について
主に日大、WASA、東海大、東北大などなどのコックピットフレームのφに重点を置いて(多少しつこく)聞いて回りました。東北大は担当者が今回の交流会に来ていなかっり、東海大はそもそもコックピットの構造自体がMeisterのとは違うのであまり参考に出来なかったりということはありましたが、それでも色々聞けました。その結果思ったことは「やっぱり日大は攻めてる」の一言。Meisterをはじめとして、ほとんどの大学がコックピットの前と後ろのパイプはφ50のを使っているらしいのですが、日大だけ40台でした。来年は今年に比べて小柄な笹本がパイロットなだけに強度を保ちつつどこまでフレームの重さを攻められるか・・・だと思います。
相貫方法については、毎年コクピで起きていた横方向のうねりを改善したいということで聞いて回ったのですが、どこも翼をコクピにワイヤーを張っている方式だったため、どこも完全片持ち翼のMeisterのコックピットの相貫より明らかに弱いと思われるものばかりでした。でも、先日のTFで中距離飛行した際、コクピはほとんどうねってなかったので、もしかしたら今年の相貫方法で充分なのかもしれません。どちらにせよ、今後の「てぃだ」の飛び方次第だと思います。
フェアリング班 吉崎
今回の交流会は、前日から体調が良くなかったこともあり、班別交流からの参加でした。流れをきちんと把握出来ておらず、フェアリング班の方々にはスムーズな流れで見学をして頂けなく、また、フェアリングを見に来て下さった方々には十分な説明も出来ず、すみませんでした。
様々なチームの方の話を聞いて感じたことは、どのチームも設計から実際に製作する段階での誤差が生じてしまうこと、2次元での設計だと駆動系との干渉が生じてしまうこと、材料の選別・入手で苦労していることです。製作誤差についてはMeisterでも一番苦労している点なのです。これは永遠のテーマでしょう。発泡の切り出しの方向を変えるという案も聞きました。それは確かに何度か考慮はしたことはありますが、接着部分が増えることによる重量増や接着時のずれを考えると、今のやり方の方がベターではないかと。まだまだ考える余地はありますが。設計に関しては、私はまだ設計には関わっていない為に何とも言えませんが、東工大では今年、サークル活動用にCAD室が出来て3次元CADが使えるようになったので、上手く活用しようと思います。材料に関しては、何が一番良いのかという点ではどのチームも手探り状態のようで、これもこれからの課題でしょう。
全体を通して感じたことは、自慢に聞こえてしまったら嫌なのですが、Meisterは恵まれた環境なんだなぁ・・・と。作業環境にしても、周りからの支援に関しても。
今回の交流会でもまたお友達が増えたので、これからもお互いに良い刺激を与え合って、より良い機体を作りたいです。
設計班 村瀬
今回はじめての参加した交流会でしたのもあり、どんな感じかわからなので流されるままに、作業の準備をして、プレゼン聞いて、作業をみせて説明して、飲み会して終わってっしまいました…。帰り設計班主任福田君とかと帰ったのですが、福田君は飲み会に参加せずに色々な学校の設計の人の話を聞いてなにやら色々とメモをして、設計としてがんばっていました。そのときに今日一日の自分のことを考えると反省させられます。せっかくいろんな学校の人たちがいたのに、質問したいこと考えず、ただ楽しむことを考えてました…。設計の一人として自覚が足りなさが、まだまだないということが実感させられました。これから設計の一人として他の人より一歩先のことを考えて時間を有効利用していきたいと思います。
Team FRP
今回の交流会は東工大!ということで僕は今回の交流会を実は楽しみにしていました。いつもの交流会では僕達FRPは各班ごとに集まるときに行き場所がなく、寂しい思いをしていたのですが、東工大でやるなら自分達で元から集まれる場所を作れる!
ということで、はりきってやりました。桁巻き実演。桁を巻けばきっとたくさんの人が見にきてくれるに違いない。そう思っていたら、予想以上にたくさんの人が見にきてくれました。ありがとうございます。
桁巻きでは、90/0/+45の3plyを自分達で実際に巻いてみたり、もしくは巻きたい人に体験してもらうという形をとりました。そのほかには自作の温度計や接合部桁、U字・ヒロハルを実際にみてもらったりしました。
しかし、実際本番では人数不足とか手際の悪さとかで、すぐに桁巻きを始められませんでした。また温度計はエコノムーブのエレキの人に作ってもらったものだったので質問に答えきれないといったこともありました。申し訳ないです。
とは言え、桁巻き体験という試みは成功であったと思います。やはり自分達の方法を説明するのは実際に作業を見てもらうのが一番なので。(ちなみに桁巻き体験で巻いた桁は後日ちゃんと焼きました)
また、他のチームの桁巻き・焼きの方法なども聞けたので、自分としてはとても有意義な交流会でした。
そしてなにより、FRP友達ができたーーー!!こんな嬉しいことはありません。交流会最高!