中尾が2011年8月20日に書いた記事です。
書いた人: 中尾 | 11/08/20 23:19 | コメント(0)
前プロペラ班主任の中尾です
遂にテレビ放映も終わり、本当にもう引退してしまったんだなぁと実感しています。
噂では、引き継ぎというエクストラステージはまだ残ってますが・・・
今年のプロペラです。
めっちゃエロいと思いませんか?(笑)
表面に映る光の曲線の美しさは、根気強い研磨と翼型精度の高さあってこそです!!
しかし振り返ってみると
実際この一年間は本当に悩んで悩んで悩みまくった一年だったような・・・・
ここまで行き着くまでに、製作面でも運営面でも、しんどいことは一杯ありました。
完成された技術なんてありませんし、各代によっていろいろな壁にぶち当たります
琵琶湖での優雅なフライトだけが全てではありません。
とは言っても、琵琶湖でのあの緊張感の中
プラットホームから優雅に飛び立っていく「凛」を見ると
全部どうでも良くなっちゃうんですよね
自分たちが作った機体が飛び立って行く事が
こんなにも全身が震え上がるものとは思いませんでした!!
本当にマンガみたいに震えるんですよ(笑)
本当にMeisterでみんなと機体を作れて良かった!2年間プロペラを作り続けてよかった!
心の底から思いました!
部員の皆さんには、優柔不断な主任で本当にすみませんでした。
本当に反面教師にして貰いたいです。
そして、本当にありがとう!
また、一年間Meisterとプロペラ班を応援してくださった皆様
本当にありがとうございました!
それでは、来年もMeisterのプロペラ班をよろしくお願いします!!
2011年度プロペラ班主任 中尾 和貴
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あまりにも日記さぼってたんで前回の続き書きます。本気で書くとすごく長くなるので簡単に済ませます
どうしても読みたい方はどうぞ・・・
前回までは型作成まで書いた気がします。
この型にプリプレグを積層して炉で130℃まで加熱してペラを作成するのですが
型を作る段階で、型内部に気泡が入ってしまった箇所があり
130℃で焼くことでその箇所が、膨張、爆発してしまい、型の一部が割れてしまいました。
(しかも、アッパー下部。要するに翼型下面の前縁2cm程度の領域)
冒頭部分で、「翼型精度の高さ」を謳ってましたが
実際は型の修復やプロペラ完成後の誤魔化しみたいなのもあり
完璧に設計通りの翼型というと、一部分に関しては嘘になります。ゴメンなさい
この失敗は歴代の引き継ぎにも気をつけるように書いてあり
気をつければ防げたハズだったので、本当に悔しいです・・・
これさえ無ければ・・・と思いましたが切り替えて次に進みます。
次は型にカーボンを積層していきます。
コア材となるROHACELLをプリプレグでサンドイッチさせています。
これを真空引きして130℃まで加熱します。
(ペラは全部で5枚ですが、この作業は7~8回やりました・・・どうかお察しください)
後は硬化したものを貼り合わせればプロペラができます。
↑はプロペラの上面となります。こいつと下面を合体させます↓
↑上面と下面貼り合わせ中
これでプロペラは80%くらい完成です
ね?簡単でしょ?
後は、表面のカーボン目をパテで埋めてから塗装をします。
↑パテを盛ってカーボンの目を埋めようとしているようですね。
ちょっと厚い気がするのはきっと気のせいよ
本当にやするのが大変だったそうで・・・
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