森(義)が2012年11月13日に書いた記事です。

練習雄型完成!!その1

書いた人: 森(義) | 12/11/13 22:13 | コメント(0)

はじめまして。今年度プロペラ班主任を務めさせて頂く森と申します。

よろしくお願いします。
代替わりはだいぶ前で、下書きもだいぶ前にできあがっていましたが、紆余曲折(某主任が製図で苦しんだり、製図で苦しんだり)あって今の時期の更新となりました。そのせいでペラ天使ミハエルに先を越されました(;゚Д゚)!・・・! でも気にしない・・(^_^;)
けっ、決して他の班がブログを怒濤の勢いで更新したのに焦りを感じた訳じゃないんだからねっ!)(←この一文白字から黒字にしろと要望があったので・・)
さて、今年のプロペラ班は2年生2名(←えっ)、1年生4名(←よく来てくれた(T_T)嬉涙)+やすりの達人(2年)となっています。2年生が歴代最小人数(?)で一瞬オワタ\(^o^)/かと思いましたが優秀な一年生がたくさん入ってくれたので何とか大丈夫かと・・!

まず、簡単に今年のプロペラブレードの製作方法を紹介いたしますと以下のような流れで、中が空洞なカーボンセミモノコックプロペラを作る予定です。
   ①雄型製作   →   ②雌型積層    →   ③雌型脱型    →
SANY1443.JPG
R0017734.JPGのサムネール画像
R0011759.JPG




 ④カーボン張り込み →  ⑤ペラ部品完成  →  ⑥部品貼り合わせ
SANY1516.JPGのサムネール画像
R0018273.JPG
SANY1490.JPG




Meisterのプロペラブレードはアッパーとアンダーという2枚のカーボン外皮を貼り合わせて作っています。
この外皮は雌型と呼ばれるへこんだ型にカーボンを貼って焼くと作れます。
雌型は形状がへこんでいて直接作るのは難しいため、雄型という膨らんだ型に繊維と樹脂を積層して作ります。
ということで、Meisterのプロペラ製作は雄型を製作することから始まります。

Meisterでは毎年10月、一年生に雄型と雌型製作の練習型を製作させてます。今年も、10月の終わりに練習の雄型、雌型の製作が終了いたしました。
今回はその作業風景の第一弾をお送りします。

雄型は、厚さ0.5ミリのステンレスとその間を3センチのスタイロフォームで埋めて、表面にパテを盛って製作しています。
まず、最初に雄型のステンレスの間に充填するスタイロ製作に必要なマスターを製作します。
PsusQ1.jpg
次にスタイロを製作するのですが、今年の一年生は優秀すぎて、写真を撮る間もなく次の作業に移ってしまいました。  \(◎o◎)/!
次に保護樹脂でスタイロをコーティングし、パテを盛ります。
001.JPGそして、下の写真のように紙やすりの番号を徐々にあげながら表面を滑らかにします。
どうせやるならと毎年ペラ班はコンパウンドによる磨き上げまで行っています。
この磨き上げの経験は美しいプロペラに不可欠な磨き上げ作業に大いに役立ちます。(ただの自己満足ではないんです!(笑))
024.JPGケムリース(透明)という離型剤を塗ってから、下の写真のようにゲルコート(コバルト色)を塗ります。
写真はゲルコートにできた気泡をつまようじでつぶしているところです。
離型剤を境に雄型と雌型が分かれるので、ゲルコートは雌型の表面となります。
030.JPG
このさき、この型に繊維と樹脂を積層をして雌型を作っていくのですが・・その話は練習型完成その2でいたします!



オマケ(気になる人だけ見てネ)
主任のひとりごと
昨年は もっとかかった その作業 
(今年の優秀すぎる一年生の働きぶりと昨年の自分を比較して、嬉しさと自分への嘆きの混じった一句)

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