ひでが書いた記事です。
書いた人: ひで(2009/03/19 21:55:55)
書いた人: ひで(2009/03/09 00:31:28)
昨日は桁試験がありました。桁を接合するのにとても苦労しましたが、手に豆を作りつつ何とかすべての桁を暗くなる前に接合し終わりました。桁試験の結果自体は設計とFRPがもう日記で報告しているようなので特に僕から書くことはないです。ただ翼が完成して持てるところが窓だけになったとき接合にどのくらい時間がかかるのかとても不安になりました(ToT)
桁試験も終わり、翼班作業は大詰めを迎えます。桁試験の結果から主翼桁の安全性が確かめられたので、ここからはいよいよ今まで準備してきたリブを桁に取り付ける作業が始まります。リブ自体はただ翼型のぺらぺらしたスタイロフォームの薄い板ですが、これを桁に取り付けていくことで翼の断面を担う構造材として役割を果たすようになります。この作業は発泡スチロールボンドを大量に使うので班員の手はなんだか手の皮が一枚増えたような残念なことになります。取り付けの角度は巻紙、おもり、紐を使い一枚一枚確認して調整していきます。
今日は早速A桁、BL桁に10mm厚のリブを取り付けました。桁にリブがつくと今年の翼の姿がぼんやりと見えてきます。このリブ立て自体は硬化待ちの時間が結構あるので、その間他のリブに桁穴を開けたり、休憩をとったり、他班に遊びに行ったりできるます。そこで皆が何をやっているのかこっそり観察すると結構面白かったですw
とうとうここまで来たなぁという感じになったので翼班日記の更新してなかった時期に何してたのかちょっと思い出話でもしてみようと思います。
2008年8月、鳥コンも終わり3年生を見送って新たに1年生を迎えた我々は2009年度翼班としての活動をスタートしました。この時期に行ったことはまず、展示翼の改修です。Meisterはものつくりセンターの一角を借り機体を展示して新歓や広報などに役立てていますが、この展示翼が経年劣化(?)してきたので簡単な修復を行いました。
また、試験翼制作もこのあたりから始めました。これは次の機体に向けて挑戦したい要素を取り入れた短い翼を作ってみて、本当に制作できるのか、どのようなものになるのかを試すものです。また、2年生の技術の復習や1年生が本番翼を作る前の練習としての性格もあります。今年は前代のHorizon仕様のものを含めて4枚作りました。
さらに主任はこの時期に翼設計の準備を行っていました。今年の翼設計はものつくりセンターのPCルームに導入されているSolidWorksやCOSMOSを活用しようと考えていたので、どのような翼のモデルを作るか、効果的に設計を行うには何を重視すべきか、PCルームに籠ってあれやこれやを考えていました。
…長くなりそうなのでとりあえず今日はここまでで。
書いた人: ひで(2009/02/21 23:03:56)
WebMasterと代表からわかりやすいご指示(圧ry)を頂きましたので久しぶりに翼班WEB日記を更新します。ものつくりでスタイロ蒸気の中缶詰3日目なので、ちゃんとした日本語になるか心配ですが、最近気になったトピックを適当に並べていこうと思います。
現在、翼班では主翼・尾翼のリブをすべて切り終わりました。これは作業工程で言うと50%を超えたかぐらいの所なので一つの山を越えたというところでしょうか。ここからは作業の様子がガラッと変わって前縁組、後縁組に分かれて作業を行います。前縁組はリブ立て、後縁組は後縁制作と3月も忙しくなりそうです。
前に書いたとおり、主任はものつくりセンターに籠ってプランクのスライスに追われています。このプランクと呼ばれるスタイロは翼の外皮となるのでとても重要なパーツです。まず、外形を為す部分であることからリブにそってきれいに変形してくれなくてはいけません。このことを考えるとプランクはできるだけ薄い方が良いです。また、飛行中に大きく変形しないようにある程度の強度が必要です。そのためにはプランクは厚い方が有利です。
この2つの条件を満たすためMeisterではプランクで1.5mmという厚さを採用しています。ここで許容誤差範囲は±0.1mmであり、これは他のリブ用のスライスに比べると10倍の精度が必要であるということです。しかも、枚数が半端なく多いので(今年は80枚を目標に切っています)、スタイロ蒸気の中、大忙しです。死にそうです。
↑我らがスライサー。このところ動きっぱなしです。そろそろ寿命が…
テストが終わり、後縁組も活動を開始しました。今のところ尾翼の後縁を作っているようです。今年はカーボンが来なかったり、いろいろ変更があったりで結構苦労しています。
来年の鳥人間コンテストは書類提出が早まるらしいです。全体の日程が数か月前倒しになるとかで、翼班にいる次期設計には今年の作業もがんばりつつ、来年の設計に全力を注いでほしいですね。
月曜日からは東工大の前期日程の関係でMeister恒例、スキー旅行があります。ここで春休みを満喫して、残りの作業、気合い入れていこうと思います。
引き続きリブ立て中・・・
連日のリブ立て&接合が続く中班員も疲れがたまっているようです。。。
↑がんばれ!!
後縁作業はもうほぼ終了です。5日って思ってたよりかなり早い!!やっぱり後縁組ってすごい本当にそう思いました。これからはリブ立ての作業にも人手が増えそうです。
~昔話その2(11月末~12月)~
翼の設計は11月の後半にようやく完了し、そこからマスター製作が始まりました。
:::::::「マスターとは?」:::::::::::::::::::::::::::::::::::
翼の断面は曲線でできていて、この形を「翼型」と言います。翼型は世の中に多くの種類が存在していて、それぞれ特色を持っています。この中から全体設計が自分の作りたい飛行機にぴったりな翼型を決めています。
そして、翼型は本当に微妙な曲線なので多数の座標点の集合として記録されています。これを作るときに人の手で写し取るのは大変なのでコンピュータに処理してもらって印刷します。この印刷されたものを厚紙に張り付けてやすりで成形したものをMeisterでは「マスター」と呼んでいます。これを使ってリブを切るのでその後の精度に影響を与える大事な作業です。
マスターは、
パソコンでプロット(このときに使うソフトはMeisterの先輩が作られたものです。すごい!!)
↓
厚紙にスプレーのりで接着
↓
大まかに切り抜いて120,240番のやすりで丁寧にやする
という過程を経ます。
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このマスター製作は一枚2時間くらいかかり、できるだけ精度を出すために「時には」没も出すので150枚越えのマスターがすべて出来上がったのは年を越して、冬休みが終わる手前ぐらいでした。今年は去年に比べて1年生が多い分、一人一人にアドバイスをあげられる時間が減ったためか、出だしは遅かった気がしますが最後の追い上げはすごかったです。この神の粉まみれになる作業が終わるといよいよ翼の部品になる「リブ」切りが始まります。
…続く