模型飛行機大会
大会結果
2004年9月28日Meister恒例の模型飛行機大会が行われました。
今年の模型飛行機大会は、9月25日(土)を予定していましたが、台風の影響で延びに延びた為、結局9月28日に行われました。
しかし、当日は若干のうす曇ではありましたが風も比較的弱く、絶好の模型飛行機日和となりました。
模型飛行機大会の実施場所である多摩川沿いの河川に行く前に多摩川駅のコンビニで買ったシーチキンおにぎりの海苔がなんと2枚ついていたことともあいまって、幸先のいいスタートです。
なお今年は、ゲストにも恵まれました。
本職の写真家の方と模型飛行機店の方が来てくださったからです。
おかげで、模型飛行機を飛ばすほうもその写真を撮るほうも強力なライバルの登場です。(といっても最初から相手にならなかったのですが・・・)
チーム紹介
今年は、例年以上に2年生のスケジュールが立て込んでいたためOB部門の参加者は非常に少なく。1年生5チームを含む合計7チームのみの参加でした。
1年生のたちの手による模型飛行機大会のレポートは模型飛行機各班報告をどうぞ。どちらを先に読むかは微妙なラインだと思います。多分各班報告よりもこちらを先に読んだほうがいいとは思いますが・・・。
1班の機体名は「マニュアルそうさ」
スパンは3.2メートル。
模型飛行機製作写真館では、近距離パワー型班と紹介したメンバーのほとんどが電気系の班です。
機体名の由来はもちろん遠隔操作が可能だから。
テストフライトでわかった欠点である翼の剛性の低さ、上半角がつききる前に接地してしまうといった点をキングポストを立てワイヤーを張るという手法で回避しました。
2班の機体名は「AT only」
スパンは2.64メートル。
非常にきれいな機体に仕上がっているが、オールバルサでできているのが少々怖いところ。
私の見立てでは修復不可能まで破壊されるのと競技時間が終わるのとどちらが先かと思案していたが結果は?
機体名の由来は、車の免許がむにゃむにゃ・・・
3班の機体名は「刹那」
スパンは2.5メートル。
今回1年生班の中で唯一動力としてゴムを選択した班です。
モータを用いるほかの班と比べて、そもそもの飛行可能時間が限られてくるため「刹那」と名づけられたようです。
この班のすごいところはなんといってもテストフライトの回数。投げた回数では40回を越えるとの事。
テストフライトの回数が結果に比例する傾向にある模型飛行機大会では大きなアドバンテージになります。
4班の機体名は「Phantom」
スパンは1.82メートル。
ほかの班に比べてスパンが短くかわりに翼弦を長くすることによって翼面積を大きくしています。
根元からの強制上反角をつけるのは結構苦労したそうな。
しかし、テストフライトでも左右バランスが整わずに不満が残ったとか。
5班の機体名は「apple」
スパンは3.7メートル。
大きなアスペクト比、動力はモータと今年のトレンドを地で行く機体。
残念ながら私はこの班のテストフライトに立ち会えなかったので詳しいことはわからないが、問題がおきるとすれば翼のねじれや上反角がつく前に接地してしまうなどのアスペクト比の高さに由来する点が多そうな予感。
なんにしろ今年のトレンドとしてはスタンダードな機体。
今年のスペシャルゲスト、模型飛行機店Asamiの方。
持ってきていただいた飛行機は、ハンドランチの競技用。
本来飛行距離でなく滞空時間を競うためのものだそうです。
機体を見た時点で、勝負にならないのは明らかでしたが実際に飛んだ距離はさらに予想以上でした。
すばらしい物を見せていただきました。参加していただいてありがとうございます。
今年唯一のOBチーム。
元ペラ班のメンバーを中心に多くの人が製作に加担したとかしないとか。
ぎりぎりまで機体製作が延びた為、チーム紹介に間に合いませんでした。
そのため、チーム紹介のときに槍玉にあげられたのは荒井さん。
ペラ班メンバーといえば、昨年は「荒井風車の会」の名前で全翼滑空機(ペラ班なのに滑空機!)「尻切れトンボ」で出場し会場を騒がせた経歴があります。
今年はどんなことをやらかしてくれるのか楽しみです。
競技スタート
記念すべき第一投は4班の「Phantom」向かい風(Against)でのフライトを選択。
最初は控えめに行くのかと思いきやいきなり全力投球。
しかし、頭上げの形になり失速。勢い良く(しかも写真撮影中の筆者の報告めがけて)落下。
次に準備を始めたのは、3班「刹那」。
こちらは追い風(Follow)を選択。
ここら辺の判断も興味深いですね。
どうやら、ゴムの巻き数は比較的控えめにした模様。
短距離ながらもまずまずの飛行を見せる。
更なる長距離飛行するには、更なる出力が必要でしょうか。
さらに、2班の「AT only」がFollowでのフライト、オールバルサでできている機体だけあってひょっとしたら一発でと思っていた筆者の不安もなんのその、きれいな飛行姿勢を見せてくれた後、落下しても翼の接合部分であるマジックテープがはがれて分解。外傷ほぼゼロ。
ただし、重心が後ろ過ぎたのか頭上げ。
次に近距離パワー型の1班「マニュアルそうさ」も準備が整いフライト。風はFollowである。
しかし、翼の剛性が足りなかったのか主翼桁が骨折。
続いて、5班「apple」。
Againstだが、投げる際に左右バランスが崩れたか?派手に落下。
こちらも主翼桁を折ってしまう。
これにて、各班第一投目が終了。しかし、競技時間の2時間ないなら無制限の機体の修復と改造、フライトが許されるこのルールでは休んでいる暇などありません。
Asamiさんによるデモンストレーション
全チームが一通り投げ終わった後、とうとう大御所の登場です。
このフライトが見れたのはラッキーでした。取りあえず写真をどうぞ。
篠田君は、このフライトを見ていたく気に入ったのか操縦にチャレンジ。
しかし、操縦ミスにて落下。(しかもよりによって水溜りに・・・)
なかなか、操縦は難しいようです。
ちなみにこの後、模型飛行機大会のレギュレーションどおり単一電池日本(約200グラム)を載せて飛ばした結果、記録は106メートル30というとんでもない記録をたたき出しました。
滑空機でこれだけの記録を出しうるということが証明されただけでも、すごいことだと思います。
なんにせよ、非常に大会が盛り上がったことは確かです。
模型飛行機Asamiさんありがとうございました。
模型飛行機店Asamiは、その手の人には非常に有名なお店です。興味を持った方は空飛ぶ模型の専門店Asamiさんのホームページへどうぞ。
桃色の刺客 男道
この画像は何でしょう?
上空から襲い掛かるどこでもドアに恐れおののきつつも恐怖から逃げることのできない川上さんでしょうか?
いいえ、このピンク色の物体こそOB部門唯一のチーム「Team 男道」の機体「どこでもドア」です。
全翼の滑空機です。(決して板切れでも、翼だけしか作れなかったわけでもありません。)
実を言うと、このチームも遠隔操作ができるようにいろいろ工夫してきたらしいのですが、翼の接合部があっさりぽっきり逝ってしまったらしく。真ん中の翼以外生き残らなかったそうです。
そのため、操縦機構も意味を持たないものに・・・
来年またリベンジをしてください。
競技中の写真
競技終了
そんなこんなで、競技終了。
優勝チームの公表の前に運営側(というか2年生)の間で協議。
写真のロボット兵ですが、実はこいつは1班の「マニュアルそうさ」。
レギュレーションに違反しない範囲で、思いっきりブン投げるために抵抗になりそうなものをすべて剥ぎ取った姿です。
協議の論点としては二つ。
- この模型飛行機は揚力で飛んでいるのか。
- 翼に接合部が存在しているか。
1班側の主張としては、揚力は出ている。接合部は存在している。(写真下のほう、主翼に接合部が存在する。)とのこと。
しかし、残念ながら運営側の協議の結果としては、この翼には接合部が存在しているとはいえないという事でした。
したがって、優勝は4班「Phantom」記録22.10メートル。
アイデア賞は、記録は認められなかったながらも遠隔操作に挑戦した1班「マニュアルそうさ」に与えられました。
ちなみにゲストの方は、100メートルオーバーです。どうやら本当に最初から勝負にならなかったようです。
残念ながら入賞できなかった班のかたがたもお疲れ様でした。
そのほかの記録は写真にあるとおりです。
表彰&罰ゲーム
何も言わず優勝チームの喜びの表情をご覧ください。
私は特に言うことはありません。
そして、罰ゲーム。コチラもいい顔してます。
これにて2004年の模型飛行大会は終了です。
お疲れ様でした。