4月29日早朝、第2回テストフライトを行った。
　今回もまずは滑走から行っていったが、毎回のように右翼の方が上がりぎみであり、滑走中から機首が左に向く傾向があった。5本目で機体が浮き、6本目からはジャンプ飛行にうつった。6本目は向かい風を受けたのかふわっと浮き上がり、右翼が強めで機体が左へむかおうとするのをラダーで修正しようとしたが効いていないようだった。7本目は回転数を落としてもなかなか高度が下がらず滑走路脇の草地に着地し、左翼のD翼を滑走路脇の杭に軽くぶつけてしまったが、重大な破損はなかった。毎回のように左翼が下がり気味だったので8本目はスタータの左右を入れ替えてみたが傾向は変わらなかった。ここで時間切れとなり滑走路から撤収した。 　この時期にはよくあることであるが、飛行場撤収時間が早めだった上に小さなトラブルがいくつかあったせいで今回も思っていたほど回数をこなすことができなかった。 　今回の主な問題点としては、主翼の左右バランスが悪く左翼が下がり気味となること、機速計が表示する機速が小さすぎることがあげられる。次回TFまでには、主翼のほうは今回の破損場所などを中心に補修を行い、作り直しも含めて検討することにした。機速の方は未だ設計機速に達していないようであったが、それを考慮に入れても機速計の値が小さい気がするので、もう一度校正し直してみることにした。 　次回は今回のTFで見つかった問題点を改善するように、特に主翼の左右バランスをあわせることと遅すぎた機速を設計機速にまでもっていくことを重点的に調整していきたい。