グランドテストフライト
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 5月24早朝、第4回テストフライトを行った。

 今回もまずは滑走から行っていったが、機速が出なかった前回の反省から、低い機速で飛んでしまわないように主翼取付迎角を下げてテストフライトに臨んだ。しかし今回も初めのうちは機速が十分上がらなかったようなのでさらに主翼取付迎角を下げた。機速計の表示を見ているパイロットの申告と機速のログの値にかなり差があったりして少し混乱したが、やっと機速がある程度に達したようであった。主翼はスタータの息が合っているときには左右の翼がバランスよく上がっていったが、だいたいいつも左翼を押し気味でちょうど良い感じであった。

 6本目からジャンプ飛行にうつったが、機速が出て安定した機体は、風が穏やかであったのも幸いして、フラフラと安定しなかった前回に比べると大幅に機体の挙動が落ち着いた。プロペラにちょっとしたトラブルがあったが、ジャンプ飛行を3回行ってほぼ設計機速が出ていることを確認し、重心位置等にも大きな狂いはないようだったので短距離飛行に移った。

 その9本目から短距離飛行を行い、さらに調整を行った。やや頭上げで機速が出ていなかった前回に比べ、今回は若干頭下げでやや機速が設計機速より上がりすぎているようであった。また前回は着陸しようとしてもなかなか高度が下がらずだらだらと飛び過ぎてしまったが、今回はそういったこともなく、比較的安全なテストフライトを行うことが出来た。時間いっぱい使って、今回最後のフライトというところで機体保持に入ったグラウンドクルーが翼後縁にぶつかってしまい、後縁が少し壊れてしまったが、それを除けば大きな破損部もなく、結局合計15本のフライトを行い、機体の挙動がしっかりと見られたので有意義なテストフライトだった。

 今回の主な問題点としては、前回よりは進んだが定常飛行時の機速・機体姿勢の調整を詰めることが出来なかったことがあげられる。次回は今回に引き続き機速・機体姿勢の調整を行い、琵琶湖本番でのフライトに向けて調整のめどをたてたいと考えている。