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 機体と設計主任の南條は対岸へ、そして、俺は彦根に戻ることになった。すっからかんになったボートにえさを与え、ものすごい勢いで走り出した。今度は沖島の反対側を通り、岸伝いに北上するがなかなか彦根城やプラットホームは見えてこなかった。  ご機嫌なボートに揺られながら、みんなは2位でどんなふうに思っているのか、とか 明日も期末試験があるなぁ、と考えていた。

 桟橋に戻り、数時間ぶりに陸に上がった。すぐにメディカルチェックを受ける。「大きく息を吸って〜、 痛いところないですか〜? はい、おっけーで〜す」たったこれだけだった。これなら機体と一緒に対岸に上陸したかったな。  その後、駐機場で1年生やらOBさんと話をしていたら、今からでも機体回収に向かった3年生の後を追えるということになって、表彰式に間に合わないことを覚悟でOBさんの運転する車に乗り込んだ。  空、湖のあとの陸路で1時間少々、ようやく見慣れたトラックに会えた。そして、笑顔のみんなに再会できた時の喜びは今も忘れない・・・

 たいていの人は今年の記録に満足しているかもしれない。でも、僕は満足する気はない。それは、パイロットが満足した瞬間、Meisterの人力飛行機部門は終わると思うから。これまでのパイロットも優勝しても、昨年の記録を大幅更新しても、決して満足していなかった。もっと飛べたかも・・・その思いはパイロットしか感じないと思う。応援する側はもっと飛べとは決して言わないからだ。でも、満足しないから次へ進めるのだと思う。慢心も驕りもなく。

 そして、足りなかった残り2.5kmは来年度のみんなに任せたい。悔いのないように全力で走り続けてください。できるだけサポートはするつもりなので、、。
 最後に、Promontoire共々、お世話になった皆様にはなんと言ったらよいのでしょうか。現役のメンバー、OB・OGの方々、大学関係者、ごひいきにしていただいた企業の方、悩み・疑問に答えていただいた他チーム・社会人の方々・・・数え上げるときりがありません。こんなパイロットを琵琶湖の大空に導いてくださって、本当にありがとうございました。
 大好きなPromontoireと大空を自由に飛びまわれた僕は幸せ者です。