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 今年度の目標は
学生記録を更新し、10kmフライトを実現すること
です。

それにむけた今年度の設計コンセプトは

高い安定性


有害抵抗の低減


機体の軽量化と剛性の調和


です。

 私たちMeisterは鳥人間コンテストで二連覇を達成し、着実にその記録も伸びてきました。今年度の方針としては、基本的には昨年度までの設計思想を踏襲しますが、ただの模倣ではそこに進歩はありません。昨年度までのよいところは確実に継承し、そのうえで改良すべきところは改良し、Meisterの機体をさらに洗練されたものにしていきたいと思っています。

高い安定性


 今年度も機体の安定性を高くとり、多少の外乱や操縦ミスによっても不安定な状態に陥らないような機体を目指します。これにより機動性や揚抗比は低下しますが、毎年パイロットが代替わりするMeisterにおいては、その飛行経験の浅さを機体が本来持っている安定性でカバーすることが重要と考えました。また、Meisterが順調に記録を伸ばせてこられたのはテストフライトを繰り返すことで十分調整をおこなうことができたためであり、テストフライトにおける運用も考慮に入れた設計を行います。

片持ち桁による有害抵抗の低減


 今年度も主翼桁に片持ち桁を採用することにしました。これは飛行張線を張らないことで有害抵抗を減らし、パイロットの負担を減らすことと、飛行時の美しさをねらったものです。また、テストフライト時の機体とグラウンド・クルーの安全を考え、このシンプルな構造にすることにしました。

 一方で、片持ち桁は飛行張線を張ったものに比べ桁の重量が増大してしまうという欠点があります。しかし、Meisterでは機体を構成するカーボンパイプの多くを自作し、様々な工夫によりそのデメリットを最小限にしようと努力しています。昨年度からはじめた主桁の上下にシートを追加する擬似楕円積層を今年度も行い、軽量化・高強度化を図ります。そして、さらによりよい桁が製作できるように、プライ構成を煮詰めていこうと思います。

機体の軽量化と剛性の調和


 今年度は機体全体の剛性、空力性能を見直そうと考えています。翼の軽量化が翼型性能におよぼす影響、フェアリング形状の最適化、あるいは胴体桁・主翼桁の軽量化と剛性のバランスなど、今まで積み重ねてきた経験・技術を理論的な面から省みることができればよいと思っています。


 機体全体としてのコンセプトは以上ですが、今年度も各班で様々なことに挑戦しています。詳しくは各班のページを参照していただきたいと思いますが、三連覇の期待がかかる今年度も「物をつくる楽しさ」を忘れることなく、MeisterのモットーであるChallenge&Creationを体現することができればよいと思っています。私たちのMeister人力飛行機プロジェクトは大いなる夢に向けて動き出しています。